のどかな田園風景と介護施設が織りなすのんびりとした雰囲気が特長

福岡市と博多湾の西側を占める福岡市西区。
北部全体が海に面している一方で、南側には山地が連なり、変化に富んだ地形を持っています。
田園地帯も南側に多く見られ、心がついなごむような光景が広がります。
北部には漁港のほか、商業地区や住宅地が集中しており、エネルギッシュな様相を呈しています。
区内にはJR筑肥線や福岡市交通局の空港線・七隈線、また福岡高速道路・福岡前原有料道路のようなメジャーな道路が入り乱れており、区内外への移動に困ることはほとんどありません。
高齢者が引退後に必要とするものが、かなりそろっているエリアと呼べるでしょう。
福岡の中枢という役割を持つ福岡市の人口は、止まることなく伸び続けており、それは西区の人口でも同様です。
実は1980年代半ばに激減したことがありましたが、じきにまた増加するようになり、2000年代半ばまで伸び方は順調でした。
2023年には20万8,583人と20万人以上の住民が暮らしています。
西区の高齢化率は2014年には20.3%、2023年には24.0%と年々増加しています。
どんどん上がっていることは確実ですが、福岡市全体もかなり近い伸び方をしており、西区だけが顕著だというわけではありません。
市内の他の区域と比べると、西区の伸び方は中庸だといえます。
もちろん高齢化対策が必要で、要介護認定者の数は2024年には1万人を超えています。
福岡市では毎年精力的に、特別養護老人ホームに代表される高齢者福祉施設の開設事業者の募集を行うなどして、介助が必要な高齢者を救う対策を一生懸命に続けています。
現在の西区の介護施設の数は決して少数ではありません。
また、極端に安い施設が多いわけではないものの、月額10万円台前半くらいのコストで入居できる施設はずいぶんと増えました。
グループホームや特別養護老人ホーム、療養病床のような施設や、最新式の設備が施された高齢者向け住宅なども目立つようになっています。
まだ名前が周囲によく知られていない施設が多い点も特徴です(よく調べたら、「意外な場所に施設があった」という発見をする住民が増えているようです)。