低額で入居可能な有料老人ホーム・サ高住が多数!

大阪市平野区は大阪府のほぼ中心にあり、南部に大和川が流れています。
交通アクセスとして、電車ではJR関西本線、おおさか東線、そして大阪市営地下鉄、バスは大阪市営バス近鉄バスが通っています。
高齢者が増える中、平野区は高齢者福祉サービスを充実させようとしています。
まずは、生活支援型食事サービスを実施。
一人暮らしの方や寝たきりの方を対象に食事の宅配サービスを行い、孤独死などを防ぐ活動をしています。
次に「認知症の人と家族の会」に平野区も参加しており、認知症患者とその家族を支えています。
区内に特別養護老人ホームなど公的介護施設もありますが、料金の安さから申込者が多く、入居が困難な状況です。
そのため、有料老人ホームやグループホームなどに入居して、特養の空きを待っている方も多いようです。
介護付有料老人ホームは平野区内に多数点在しています。
費用面をみると、入居時の一時金が0万~数十万という施設が多く、月額利用料は十数万円から入居可能です。
ただ、サービスの追加や介護度などによって全体の総費用は変わりますので、入居前、ケアマネージャーなどに金額を聞いておきましょう。
そして、介護付有料老人ホームには通院の付き添い、役所の手続き代行など、さまざまな介護サービスがあります。
有料・無料は老人ホームによって千差万別ですので、内容も含めて、サービスの確認をしておくこともおすすめします。
そして、サービス付き高齢者住宅には、入居時の頭金・月額利用料がともに十数万円という施設もあり、介護付有料老人ホームより低料金です。
しかしヘルパー代、デイサービス代などが別料金というシステムですから、こちらも入居前に相談して、料金内のサービスと料金外のものを区分し、把握しておきましょう。
グループホームも区内に10ヵ所以上あり、認知症の方々が生活しています。
料金は介護度により高低差があり、要介護1と要介護5では金額も大きく違います。
そして、月額利用料に加えておむつ代や介護保険料なども必要です。
前もって見学に行き、入居時の費用や月ごとの総費用などを聞いておくと安心です。
平野区にも地域包括支援センターが数ヵ所ありますので、介護のことなどでわからないことがあったら気軽に電話してみると良いと思います。
4世帯に1世帯が高齢者のみで構成される世帯
平野区は大阪市にある24区の一つです。
交通アクセスは比較的発達しており、平野駅を中心にJRの関西本線やおおさか東線、大阪市高速電気軌道の谷町線が走行。
バス路線も豊富で、大阪シティバスや近鉄バスなどの約21系統が区内を走っています。
大阪市の24区の中では一番人口の多い街で、2023年には総人口19万366人でした。
大阪市の人口274万1,587人の約7%を占めています。

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」
高齢者人口も増えており、2023年には高齢化率は28.1%になりました。
一方、0歳から14歳までの子どもの人口は減少しているため、少子高齢化が進んでいます。
また、2023年には高齢者のみの世帯は2万5,832世帯となっています。
その中で、高齢者の一人暮らしも年々増加しており、生活支援を必要とする高齢者も増えています。
一人暮らしの高齢者とともに、高齢夫婦だけの世帯も増えており、2023年には平野区の総世帯の17.6%が一人暮らしの高齢者、10.2%が高齢夫婦だけの世帯となっています。
合わせると25%を超えており、4世帯に1世帯は高齢者だけの世帯という状況です。
大阪市平野区では、高齢者が増えるにつれ、高齢者の虐待件数も増加。
幸せに生きる権利を守るために制定された「成年後見制度」に関する相談は、2012年以降、急増しています。
そのため、平野区では高齢者の虐待の早期発見をめざし、高齢者が気軽に相談できる機関として「地域包括支援センター」を設置。
センターのサポート体制を強化しています。
「いきいき百歳体操」で介護予防を積極的に進めている
平野区では、ほぼ4人に1人は高齢者という状況です。
65歳から74歳までの前期高齢者は現在やや減少傾向ですが、75歳以上の後期高齢者が急増しています。
後期高齢者が増えると要支援・要介護認定者も増加することがわかっており、平野区では介護予防活動や介護の重度化防止活動に力を入れています。
介護予防体操である「いきいき百歳体操」は、運動機能の維持や筋力アップが見込まれる体操で、定期的な体操を通して仲間づくりもできるため、孤独感の解消にも貢献しています。
2017年の時点で、区内34ヵ所で実施されており、参加者も多いです。

また、食べ物を噛んだり飲み込んだりする「口腔機能」の改善教室や、健康維持・増進のための教室なども推進。
こういった介護予防にまつわる教室は高齢者の居場所や通い場となっており、閉じこもり防止にもつながっています。
さらに、地域グループなどが主体となって実施している認知症予防プログラム「いきいき脳活」の活動を支援。
認知症の発症や進行を遅らせるためには、生活改善による生活習慣病の予防などが重要です。
定期的な「いきいき脳活」も生活改善につながるため、実施するグループを増やす活動や、理解を深める啓発を行っています。
地域包括支援センターが介護予防活動のお世話もしていますので、健康体操などの介護予防活動についての質問や相談も可能。
医療機関や福祉サービス事業所などと連携をとり、高齢者サポートの支援を行っています。
「介護予防に取り組みたい!」と思えたなら、最寄りの地域包括支援センターに色々な介護予防活動を紹介してもらうと良いでしょう。
総合相談窓口「ブランチ」を設けて高齢者の生活を支援する地域包括ケアシステム

高齢者が増え続ける中、高齢者の支援体制の整備が重要であるとして、平野区は多角的に高齢者をサポートする地域包括ケアシステムを構築しています。
その地域包括ケアシステムの中心的機関が、「地域包括支援センター」です。
介護保険の普及、専門スタッフによる総合相談、成年後見人制度などによる高齢者の権利養護活動、介護予防活動など、その役割は多岐に渡っています。
区内には5つの地域包括支援センターがあり、地域包括支援センターと連携しながら高齢者支援を行っている総合相談窓口「ブランチ」も設置されています。
相談は無料ですので、気軽に相談できるのが魅力です。
高齢者虐待の問題には各地域単位で対策が進んでいる
大阪市平野区では高齢者の悩みを解決するための相談窓口を、各地域に設置しています。
大きな窓口としては地域包括支援センターと、「ブランチ」と呼ばれる総合相談窓口です。
どちらも各地域にあり、高齢者やその家族、周辺住民の皆さまからの相談に応じています。

現在、地域包括支援センターなどの過去の相談内容を調査した結果、高齢者の相談内容は年々介護サービス関連の相談が多くなっており、ブランチの利用件数も大幅に増えています。
そのため、地域包括支援センターやブランチでは、介護保険サービスも含めた高齢者福祉サービスに関する相談を中心に、介護予防活動や医療のことなど、総合的な相談を実施中です。
また、高齢者の権利を守るために、高齢者虐待についての相談にも対応。
認知症などで金銭管理や手続きが難しくなった人を対象とした成年後見人制度の相談も実施し、近隣住民による匿名通報も受け付けています。
特に高齢化率が高い「吉六反東地域(ながよしろくたんひがしちいき)」では、高齢の女性だけではなく、子育て世代の性も参加できる「女子会」を定期的に開催。
平野区社会福祉協議会などの専門スタッフが協力しています。
世代を超えて、お互いに意見などを伝え合うので、自分の悩みの解決の糸口がもらえたり、他の参加者の悩みを解決してあげたりできるのが魅力です。
その他にも、健康相談や消費相談など、平野区は色々な相談窓口を設置していますので、気になることや悩みがある場合は、遠慮せずに相談すると良いでしょう。