観光の見せ場がいっぱいの都市。余生を送る場所としても年々進歩
大阪府の南東の一角を占める、河内長野市。
大阪市や堺市を別にすれば、府内ではとりわけ広い面積を持つ都市です。
広い市内には、深い森林や高々とそびえる山地が残されているほか、肥沃な土地を活かした農地が多く目につきます。
そして、それらの緑地に負けないくらいよく目につくのは、観光資源の多さでしょう。
金剛寺や高野街道といった史跡や寺社仏閣、長野温泉や滝畑四十八滝といった自然の恵み、さらにだんじり祭りといったにぎやかな祭事が目白押しです。
なお戦後は交通インフラの建造や再建が何度となく行われてきましたが、その周囲に集まる形で住宅地や商業地がつくられており、日常生活の快適さが一気に高まる結果となりました。
市内の鉄道は南海電鉄の高野線と近鉄の長野線だけですが、乗り換えがしやすい駅にすぐに出られるため、大阪市内の中心部に到着するまでさほど時間がかからないようになっています。
自家用車やタクシーを使うときも負けてはいません、高速道路については阪和自動車道・南阪奈道路・阪神高速松原線などを使用できますし、国道については170号線・310号線・371号線を使うと時間を大いに節約しながらあちこちに遠出できるでしょう。
バスについても見ておきましょう。
実は河内長野市は南海バスの主要なテリトリーの一部です。
市内の路線はほぼゆだねられていますし、関西国際空港と河内長野駅を往復するリムジンバスの運行も真面目に行っています。
大阪駅や難波駅からの深夜バスについても、ほぼ同水準のサービスが提供されています。
市内の人口は、高度経済成長期から昭和末期にかけては激しいペースで伸び続けていました。
平成に変わってからもその勢いが一気に落ちることはなかったのですが、21世紀に入るころを分岐点として低下がはじまります。
数年前には、およそ20年ぶりに11万人を割っています。
2023年には人口10万484人、高齢化率36.3%となっています。
これらの事実は、介護業界では当然重く受け止められており、行政主導の特別養護老人ホーム・老人保健施設などのサービスは随時見直しが行われています。
ただし収容能力の改善は一朝一夕にはできません。
そこで要介護高齢者を抱える世帯にとっては、民間の施設を視野から外さないことが大切になってきます。
サービス付き高齢者向け住宅・介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームなどであれば、費用やサービス面に関して「懐が広い」といえる施設が少しずつ出現しています。