大阪市の衛星都市である池田駅。観光名所としても有名に

池田市は大阪府の北部に位置し、市の南部には阪急電鉄や国道171号線など交通の要衝が集まり、市の北部には豊かな自然が広がっています。
春になると市内各所で桜が咲き誇り、秋になると「五月山」の紅葉が美しいことで有名です。
この五月山には動物園もあり、1990年には姉妹都市であるオーストラリアのローンセストン市からウォンバットが贈られ、池田氏のイメージキャラクターである「ふくまる」のモデルにもなりました。
経済面では阪急関連の会社が数多く立地し、大手自動車メーカーのダイハツ工業の本社もあります。
また、池田市では江戸時代から植木産業が続いており、現在も市の北部にある細河地区を中心に行われています。
池田市の歴史は古く、五月山からは縄文式土器も発見されているため、縄文時代から人が集落を形成していたと考えられています。
その後、室町時代には豪族である池田氏の城下町が形成され、各地から人が集まるようになりました。
江戸時代になると酒造業が活発となり、侍の町である城下町から商業の中心地として発展。
明治時代には現在のJR福知山線や阪急電車が開通し、関西経済圏の一角を担う町になりました。
その後、1939年に池田市の市制が施行され、現在まで続く池田市が誕生したのです。
そんな池田市の中心部にある池田駅は、阪急電鉄発祥の地として知られており、宝塚線の特急を含む全線の停車駅となっています。
阪急の中でも最も古い駅の一つですが、阪急の池田駅が開業した当時、すでに国鉄(現在のJR)の池田駅が存在していたため、同名の「池田駅」が2つあるという状態が約40年も続きました。
後にJR線の池田駅が「JR川西池田駅」という名前に変わったため、現在は「池田駅」と言うと阪急線の池田駅を指すようになっています。
各駅の周辺では現在、積極的に再開発が進められていますが、池田駅に関してはそれを行わず、以前あった池田車庫跡地は当時の面影を保ったまま今も残っています。
そのレトロ感のある雰囲気が魅力となり、ドラマの舞台にもなりました。