箟岳山や黄金山産金遺跡、涌谷城址といった名所が有名です

宮城県北部に位置する、涌谷町。
同じ遠田郡に属する美里町と南端で隣接しているほか、三方向から石巻市・大崎市・登米市に囲まれています。
平野の一角にある自治体ですが、町内の中央部分は箟岳山をはじめとした山や台地で占められています。
箟岳山はかなり目立つ山ではあるものの、いちばん高い部分でも250メートルに満たない低い山です。
それにもかかわらず、山頂部分からの見晴らしは抜群。
川沿いにつくられたのどかな水田地帯や、遠く離れた県外の山々までかなりの広域を見渡していただくことが可能です。
現在は山頂への道路がよく舗装されており、自動車で簡単に到着可能になりました。
また山頂にある箟峯寺は、奥州三十三観音の第九番札所に数えられている高名な寺院。
平安時代初期に坂上田村麻呂の手で創建されたという伝承を持つ由緒正しい天台宗の寺です。
もともと涌谷町は、奈良時代に日本で初となる金の採取が行われた土地で、朝廷に献上されたことが詳細に記録されています。
この跡地は黄金山産金遺跡と呼ばれており、涌谷町を代表する名所です。
この場所から発掘された史料は、県から有形文化財の指定を受けました。
涌谷町は、戦国時代末期から明治維新まで亘理氏の統治で栄えました。
亘理氏が代々の居城に選んでいた涌谷城の跡地は、現在城山公園として整備されています。
そばに建てられている資料館は、天守閣を模した外観で人気です。
また、春になると桜の花を目当てに行楽客がたくさん集まります。
涌谷町で列車を用いた遠出をお考えの場合は、JRの石巻線と気仙沼線をご利用できます。
路線バスについては、町営のコミュニティバスにご乗車可能。
この路線は、現在仙北富士交通の手で運行されています。
幹線道路に関しては、国道108号線・346号線や県道29号線・173号線あたりがよく使われています。
涌谷町の人口は、昭和末期にピークを迎えました。
時代が平成に変わると減少傾向を見せるようになりました。
2023年に実施された調査内容を振り返ると、1万4,930人という計算結果になったことが判明します。
高齢化率については同年に、38.9%というデータが公開されています。
涌谷町で今から介護施設へのご入居をお望みになる場合は、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・グループホームなどにめぐり会える可能性があるでしょう。
鉄道駅などを軸に、数キロ程度の圏内をじっくりとチェックしていただくと発見が早くなるでしょう。