介護施設の中でも特に、グループホームが増加中

京都市の東端に沿って、北部から中央部まで広がる左京区。
住宅地が固まっている南部から山林や田園が目立つ北部まで、区内の眺めはさまざまです。
建築規制がかけられているという事情から、街並みが統一されており、落ち着いた風情を満喫できるエリアでもあります。
市内でもかなり広域を占めていることもあって、銀閣寺や平安神宮といった世界中の観光客が詰めかける名所が点在している点も、左京区のアピール材料でしょう。
面積が広い点と、太古の昔から北陸地方への玄関口だった点が主因ですが、左京区はかなり重要な役割を果たす交通インフラが集まっているエリアです。
鉄道を見ても、叡山電鉄の叡山本線や鞍馬線が区内にたくさんの駅を持っていますし、京阪鴨東線や京都市営地下鉄の烏山線も通っています。
このほか京福電気鉄道鋼索線のようなケーブルカーの路線も利用できます。
車両通行についても確認しましょう。
国道367号線をはじめ、毎日のように膨大な通行量を記録する幹線道路がたくさん走っています。
バスについても市営バスや京都バスが路線を持っており、区内および市内の移動を便利にしてくれます。
左京区の人口は、過去半世紀の間で激しい変化はありません。
ただし1970年代以降少しずつ減少しています。
2000年代初期に17万人を切り、2023年時点での人口は15万2,205人、高齢化率は29.2%です。
京都の水準で考えるなら決して高い数値には含まれないでしょう。
左京区で老人ホームや高齢者専用住宅を探す場合、区域の広さや人口の規模のわりにはまだ民間の施設が多いとは言えません。
公的な施設は人気が集中しているため、希望してただちに入居することは簡単ではありませんが、地域のケアマネージャーなどに相談して紹介やアドバイスを受けるとよいでしょう。
費用については特に安い施設が多いわけではありませんが、ときどき安めの施設が混ざっていますから、簡単にあきらめずに、慎重に探したほうが得策でしょう。
なおグループホームが最近区内で増えていますから、認知症と診断されている場合は見学したほうが良いと思われます。