風情あふれる土地柄で、高齢者の住まいに最適
京都市の南西に位置し、市内で唯一瀬戸内海に面する行政区である西京区。
広い区域ではありませんし、右京区から分離してから40年程度しか経っていませんが、古墳時代から数々のドラマティックな出来事の舞台となってきた土地柄です。
松尾大社や桂離宮に代表される、悠久の歴史を背負った史跡や寺社仏閣が熱心に保存されており、この場所でしか味わえないたたずまいが最大の特色といえます。
京都市内で唯一、市営地下鉄の駅がない区域として知られていますが、その代わりを務める鉄道は何本も走っています。
阪神電鉄の京都本線・嵐山線・JRの山陰本線が中心的な路線ですが、坂野観光鉄道も味わい深いトロッコ列車に乗車できるため、根強いファンを獲得しています。
車両の通行に関しても特に問題点はありません。
高速自動車国道は見当たりませんが、京都府道が10本以上走っており、区民の移動にひと役買っています。
バスについては、京都市営バスと京阪京都交通の2社が進出しています。
西京区は、右京区から独立してからしばらくの間、人口は右肩上がりの成長を続けてきました。1990年代半ばくらい(人口が15万人台に乗ったころからです)からその勢いが衰えはじめ、21世紀に突入するとほぼ横ばい状態となって現在に至ります。
2023年には人口14万5,509人となっています。
同年には高齢化率は28.3%でしたが、これは市全体の数値とほぼ同水準です。
有利な点はできるだけ損なわないように努力しながら、ケアサービスのような喫緊性の高い課題に直面していくことが求められそうです。
西京区で現在、運営されている老人ホームや高齢者専用住宅ですが、どちらかといえばはっきりとした特徴がなく、さまざまな施設が点在する点が特徴だと呼べるかもしれません。
施設の種類や所在地もバラバラなら、サービスの持ち味や費用体系などもバラバラのようです。
しかしその分、安い施設に入りたい場合は安い施設を多少見つけられますし、高額でも設備が優秀な施設がよければ最新式の設備でいっぱいの施設を少数見つけられるチャンスがあります。