名古屋市内に比べて格段に低額な介護施設が多い

2005年に誕生したばかりの、愛西市。
愛知県内ではまだルーキーと呼んでも差し支えないエリアでしょう。
県内の西端に位置し、木曽川を境界線として三重県や岐阜県に隣接しています(ただし、ごく一部の地域は木曽川の向こう側に存在しますが)。
木曽川や長良川といった全国的に知られる大河をはじめ、日光川や大膳川など水資源に恵まれていることに加え、土壌の豊かさでも定評があります。
ずっと昔から農業が盛んな土地でしたが、今もその点は変わらず、大量の野菜を全国に出荷しています。
風光明媚な景色を楽しめるエリアであり、都会の喧騒を離れて余生を過ごしたいというタイプにはうってつけの場所となるでしょう。
なお、人口が多いエリアではありませんし地味な印象がありますが、戦国時代から数々の城郭が建てられており、江戸時代にも大規模な治水工事が行われたり街道が敷かれたりと、記録が多く人の流入が途絶えなかったエリアでもあるのです。
交通インフラをここで確認してみましょう。
最大の手段となりうるのはおそらく近鉄名古屋線(名古屋鉄道)です。
津島線と尾西線が通っています。
またJR東海の関西本線も、駅はひとつだけですがこの地を通り抜けるように走っています。
市内にインターチェンジは存在しませんが、東名阪自動車道や国道1号線をはじめ、たくさんの幹線道路に出られる点は、タクシーや自家用車を使うときは役に立つことでしょう。
あいにくと市内に進出している一般のバス会社は現在のところありませんが、公営のコミュニティバスなら日時は限定されるものの運行されています。
無料で乗車可能ですから、特に高齢者が近場まで出歩きたいときには格好の移動手段となってくれます。
愛西市の高齢化率の進み方は、決して楽観していられる状況ではありません。
2007年の時点で21.5%でしたが、それからわずか5年で25%を上回りました。
県内での順位も5年間で(高い順に)10位以内に入る結果となっています。
要介護認定者が2011年に2000名を突破したことも、それらの事実を裏付けているといってよいでしょう。
ただしネガティブな要素ばかりではありません。
愛西市内で介護施設を探す場合、費用がかかりがちだというイメージが強い民間の施設、たとえば住宅型ないし介護付き有料老人ホームであっても、大都会やその近郊と比べて格段に安い施設がいくつか発見できます。
入居一時金や月額使用料を合算しても、30万円以内に収められることも可能です。