低額で利用可能な老人ホームの募集も多数

静岡県の南西部に位置し、浜松市と袋井市に東西を挟まれる形となっている磐田市。
旧磐田郡の自治体を統合して誕生したのが2005年のことです。
まだルーキーともいえる都市ですが、背負っている歴史は非常に古く、千数百年もの昔から集落が集中し、政治・経済・文化などの中心地として栄えてきました。
戦後に入ると、製造業などが大量に進出を遂げ、工業地帯として発展を繰り返してきました。
現在もかなりの工業生産高を維持しているほか、浜松市に通勤する労働者のベッドタウンとしてさかんに利用されてきました。
現在の磐田市は、Jリーグの「ジュビロ磐田」のホームとして全国的に知られていますが、ソフトボールやラグビーなどのスポーツがよく行われるエリアとしても広く認知されています。
市内に住む場合、「ららぽーと磐田」を主なショッピングの場所に選ぶとたいていの用途には困りません。
また、近辺への移動では磐田市バスをはじめとした路線バスが役に立ちます。
鉄道については、JRの東海道本線や天竜浜名湖鉄道を利用できます。
ベッドタウンという経緯があるため、市内の人口は長期にわたって伸び続けていました。
しかし、市として誕生したころをピークに成長はストップし、その後は毎年少しずつ減少しています。
高齢化率が20%に達したのは2008年のこと。
2011年に入ると21.7%にまで上がりましたが、これは静岡県全体の結果(22.9%)や国全体の結果(22.7%)より多少ゆとりが感じられるでしょうか。
少子化率については同年に13.8%となっています。
これまた、県全体の結果(13.9%)とほぼ同じで、国全体の結果(13.3%)と比べれば若干ゆとりがあります。なお、2023年時点の高齢化率は29.04%です。
要介護認定者は2009年に初めて5000名をオーバーしましたが、中でも要介護1と認定を受ける高齢者が多いのが最大の特徴でしょう。
特別養護老人ホームや老人保健施設のような施設関連の介護保険サービスを受ける高齢者は、毎年全体の三分の一未満ですが、1000名を突破して久しく、サービスの拡張は避けて通れない課題です。
老人ホームや高齢者専用住宅も次々に建てられていますが、昨今の磐田市内でいちばん目立つのは、サービス付き高齢者向け住宅でしょう。
施設数が増えているばかりでなく、月額使用料の安さ(10万円~13万円強程度の範囲に収まることが中心的)でも目立っています。
住宅型有料老人ホームも数が多いとはいえませんが、最近入居者を募集している施設に限っては、月額使用料が10万円以下という格安のケースが多く、なかなか魅力的に映ります。