10万円台前半から入居可能な老人ホームも
静岡市の大半を占める、葵区。
誕生したのは2005年のことで、まだできたてほやほやといってもいいかもしれません。
南アルプスに近い地域もあれば、駿河区・清水区と接していて海岸に近い地域もあって、区内の様相はなかなかダイナミックです。
区内南部は、静岡市・静岡県の双方の中枢機関が集中しているほか、ビジネスの中心地となっています。
南部はもともと平野が広がっていることもあり、太古の昔から集落が多く、戦国時代には今川家のお膝元となった歴史を持っています。
その一方北部に行くと、山々の狭間に温泉地などが点在し、毎年おおぜいの観光客を集めています。
葵区で老後を過ごすなら、商業施設などに恵まれた地域と、自然がたくさん残る地域の両方を味わうという楽しみ方も可能でしょう。
区内には路線バスやタクシーはよく整備されていますし、静岡清水線や大井川鐵道のような鉄道の利用も難しくありません。
離れた場所に出向く場合は、新東名高速道路を使ったり、東海道本線や東海道新幹線に乗ったりするという手段がよく使われています。
静岡市は、市全体の人口は、年号が昭和から平成に変わるころにピークを迎えています。
その後は少しずつ減少の一途をたどっていますが、葵区の人口も(遅めのペースではありますが)現象が続いています。
区内の高齢化率は、2023年に31.4%と発表されました。
これは、市全体のデータや静岡県全体のデータと比べても高い数値です。
こうした現状に対応するため、グループホームの整備などに当局は数年来力を入れています。
2012年の時点で、30を超えるホームの運営を行っていた点は、評価に値するでしょう。
2012年からの3年足らずの間に、区内全域で7ヶ所のグループホーム整備を予定したり、地域密着型特定施設入居者生活介護のサービス導入を決めたりしていた点も、当局の危機感のあらわれだと考えられます。
現在の葵区では、官民の双方が関与する施設が増えつつある段階ですが、特に目立つのはやはりグループホームでしょうか。
民間施設については、介護付き有料老人ホームの数の多さが目立ちます。
特に安い施設を探す場合、月額使用料10万円台前半から施設が見つかりやすいです。
駅の至近距離にあるといった、アクセス面でとても便利な施設はなかなか少ない様子ですが、その点にこだわらなければ、居住スペースも共有スペースも広々として、のびのびと暮らせることを期待してよい施設がたくさん見つかることでしょう。