絶対数はちょっと少なめ?今後の介護施設の増設に期待

静岡圏内の西側の海岸に面した袋井市。
2005年に旧磐田郡浅羽町と合併して生まれ変わりました。
サッカーのワールドカップの会場のひとつに選ばれたり(静岡スタジアム・エコパ)、国体や全国障害者スポーツ大会のような全国的な競技会に会場を提供したりと、21世紀に入ってからは、小笠山総合運動公園を中心にスポーツの開催地というイメージをもたれることが増えています。
これら以外に市を代表するスポットをあげると、遠州三山(法多山尊永寺・医王山油山寺・萬松山可睡斎)のような由緒正しい寺社仏閣が、特に高い声望を博しています。
静岡県の海岸線を有する都市のため、新幹線ほか市内を通る鉄道はいくつかありますが、市外に出ずに列車に乗れる路線となるとJRの東海道本線だけになります。
しかし「陸の孤島」などではありません。
東名高速道路のインターチェンジが設置されているほか、国道1号線・150号線が走り抜けています。
遠鉄バス・秋葉バスが市内にバスの路線を提供しているほか、オリジナルのコミュニティバスの路線が数本存在します。
そして県内の静岡空港に行きたいときに、車にて片道わずか数十分で行ける点が近年、評判を集めるようになりました。
市内の人口は過去半世紀の間ずっと増えており、例外となる期間はいっさいありません。
21世紀に入ってからはさすがに少しずつその勢いが落ちていますが。
過疎化の恐れがまだほとんどない状況のため、市内の少子高齢化の歩みは非常に遅々としています。
2023年の計測では、総人口8.8万人に対し高齢者人口2.2万人、高齢化率は25.05%でした。
高齢化に関しては、2025年までに27.1%に到達するという予測があり、要介護高齢者へのケアサービスはできる限り優先する必要があるでしょう。
今のところその方向性でよどみなく進んでおり、市内には特別養護老人ホーム・老人保健施設といった完全に行政の管轄下にある施設、ならびにグループホームのような公営・民営の両パターンが考えられる施設がだいぶおなじみになってきました。
まだ絶対数だけで見るなら多めではなく、施設を増やす努力は引き続き行わないといけないでしょうが、ひと昔前よりだいぶ高齢者の落ち着く場所が増えています。
ちなみに費用面で不安がある場合でも、安めの施設を探しやすくなっているようです。
介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅あたりで探すと、満足できる価格設定の施設に遭遇できることがあります。