月額利用料が10万円台前半で入居可能な老人ホームも

南区は、熊本市の南部にある行政区で、現在川尻町などの9つの町村で成り立っています。
区内には緑川が流れ、地理的には宇土市などと隣接する湾岸都市。
島原湾を渡るとその先は長崎県島原市という立地です。
海に面しているため海苔の養殖などの漁業も昔から行われています。
交通面から見ると、南区には九州自動車道や国道3号などの道路が。
また、JR九州の鹿児島本線や九州産交バス、熊本都市バスなどの路線バスが区民の交通の便となっています。
南区の人口は2023年には13万3,161人、高齢者数3万4,895人、高齢化率26.2%でした。
15歳未満の子供の人口は2万1,260人と、子供の数より高齢者の方が多く、「4人に1人は高齢者」という高齢化社会が南区にも訪れているのです。
高齢者福祉サービスとして、熊本市は老人福祉センターを各区に設置。
南区にも南老人福祉センターがあります。
センターでは一回100円で入浴出来たり、生活相談会やレクリエーションに参加出来たりします。
60歳以上の熊本市民なら誰でも利用できるところも魅力。
そして「高齢者支援センターささえりあ」という名前の地域包括支援センターを地域ごとに設立。
高齢者の総合相談窓口を設けています。
さまざまな専門分野のプロフェッショナルがいますので、介護のことなどで分らないことがある場合は、こちらに相談に行くと良いでしょう。
動けない方には電話相談にも応じています。
気軽に自分が住む地域の「ささえりあ」に電話をしてみましょう。
南区の特別養護老人ホームはいくつかありますが、平均待機者数が200人近い状態です。
待機中は、中区の在宅介護サービスを活用しつつ自宅介護を行うか、グループホームや住宅型有料老人ホームなどを活用すると良いと思います。
グループホームは入居時の一時金が0円、月額利用料も5万円未満という低価格プランがあります。
月額が安いので、介護保険料やおむつなどの日用品費が加算されても、合計費用は手が届く範囲なので人気です。
入居した後も、「認知症の方への接し方」のレクチャーなど、入居者の家族に対してもフォローがあります。
住宅型有料老人ホームも比較的安く、月額利用料は食費込みで12万円未満のところも。
介護ヘルパー代などが追加になっても、そこまで高額にならない所もメリットでしょう。
最近は終末期まで対応可能な住宅型有料老人ホームも出てきています。
前もって見学に行き、自分の体調や介護度などをケアマネージャーに相談して、入居後のプランと料金の見積もりを出してもらっておくと安心です。
いくつかの施設を見てみると、自分の希望も明確になると思いますので、施設見学はおすすめです。