豊かな自然に化石・歴史史料と、見どころがたっぷりとある都市

岐阜県の南東部、愛知県豊田市との境界線に面する瑞浪市。
隣接する恵那市などと同様に、屏風山や木曽川をはじめとした自然の豊かさ・美しさに恵まれたエリアです。
特に、松野湖・竜吟峡・鬼岩公園のような景勝地の多さでは突出しています。
雄大な自然はこのエリアに「化石の街」というユニークなイメージももたらしています。
瑞浪市民公園には化石博物館があることで有名ですが、その方面では日本でも有数の資料館として親しまれています。
古生物関係から離れても、数世紀前には中山道が敷かれていたエリアのひとつで、その時代をしのぶ史跡が大切に保存されています。
市内で列車に乗ろうと思ったら、JRの中央本線以外に選択肢はありません。
もっとも車両関係では中央自動車道をはじめ幹線道路が10本以上開通しているため、選べるコースの種類は申し分ないでしょう。
バスに乗りたいときも民間の事業者(東濃鉄道バス)および行政から委託された半官半民の種類(瑞浪市コミュニティバス)の2種類が運行されており、気持ちよい移動ができるようになっています。
市内の人口は、20世紀の末期に入ると遅々とした進み方ではあるものの一貫して増え続けてきました。
しかし2000年前後を境に下降傾向が目立つように変わっており、2010年ころには30年ぶりに4万人を割り込んでいます。
市内の人口バランスについては以前から偏りが危惧されており、2010年の調査では実際に高齢化率がすでに26.0%に達していることが公表されました。
これは県全体のデータと比べても高い水準です(少子化率については13.2%とそれほどの低さではありませんでしたが)。
しかし、早めに人口構成の問題点などが明るみに出たため、かえって「市全体として、現状の欠点を洗い出して対応に全力で取り組もう」と、団結する風潮が生み出されました。
グループホームのように比較的導入・拡大がやりやすい施設から、どんどん市内に増設が試みられています。
この兆候は、認知症と診断されている高齢者やその家族にとっては、喜ばしいことでしょう。
このほか、サービス付き高齢者向け住宅を中心とした高齢者専用住宅の建造プランが逐次推進されています。
有料老人ホームに関してはまだ数が少なめですが、住宅型有料老人ホームの場合は特にコストが安い施設が営業をはじめており、「リーズナブルかつサービスも満ち足りた施設」として評判が順調に上がっているようです。