自然にあふれ、介護施設でも心豊かな老後を送れる都市

青森県の南西部に位置する、弘前市。
弘前城をはじめとした観光資源に恵まれており、全国的に知名度があるエリアです。
数世紀前から城下町として発展してきた歴史を持ち、早くから津軽地方の中心都市でした。
青森市・八戸市と並んで、青森県を代表する都市のひとつでもあります。
弘前市の美しいイメージを支えているのが、桜とリンゴでしょう。
春になると開催される「さくらまつり」は、すでに100年近い歴史を持っている由緒正しいイベントです。
また、リンゴの生産量がとてつもなく多く、全国の生産量の約2割を支えているという計算結果もあるほどです。
引退した世代が住む場所としては、冬の寒さを除外すれば風景の美しさや自然に触れ合った生活が可能な点など、メリットが光ります。
商業施設も、少しずつ整備されてきたため今ではだいぶ便利になりました。
近隣の自治体の住民が買い物に訪れることは、休日になるとよくみられる光景です。
弘前市内の人口は、1980年代に第一のピークを迎えています。
その後1990年代に入ると数年連続して(徐々に、ではあるものの)減少が続いた時期がありました。
しかしその後回復して、第二のピークを迎えることになります。
21世紀に入ると、減少がだんだんと顕在化し、近年はそのペースも上がりつつあります。
弘前市の高齢化はなかなか深刻です。
20%を超えたのは、21世紀に入って間もなくでした。
2010年には25.8%に上昇しましたが、これは過疎地をも含んだ青森県全体の数値とほとんど変わりませんでした。
2023年には33.1%となっており、2030年には35%を超えてしまうという悲観論も出ています。
市内の要介護認定者の数は2011年に11000名を超えていますが、これは青森市に次いで県内では2番目の多さです。
若年層の負担の軽減も想定しながら、福祉政策を考案していく必要があるでしょう。
ここで、弘前市の老人ホームや高齢者専用住宅の状況に論点を移してみます。
現在市内でひときわ目を引くのは、サービス付き高齢者向け住宅の頑張りぶりです。
設備の新しさや屋内の広さ、日光をうまく取り入れた設計の妙などが、見学に訪れた人を次々と魅了しています。
月額使用料についても、10万円以内で収まるチャンスが多い施設がたくさんあります。
このほか、グループホームや特別養護老人ホームのような行政が本格的に介入する施設も増加しており、時間を豊富に使って調べていくことが推奨されます。