高齢者人口に対して老人ホームの数は充実

名古屋市の南西部に位置し、市の中で最大の面積を有する街、名古屋市港区。
伊勢湾に面し、国際貿易港である名古屋港が有名な街で、工業地帯、穀倉地帯そして商業エリアがあり、農工商のバランスがとれています。
港区には国道23号線や伊勢湾岸自動車道が通り、交通アクセスとしては名古屋市営地下鉄名港線や名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)などの電車があります。
港区にも高齢化問題が持ち上がっています。
2007年は総人口約15万人に対し、高齢者の数が約2.9万人で、高齢化率も18.9%でした。
それが2023年には総人口約14.2万人に対して高齢者数が約3.9万人となり、高齢化率も27.79%に上昇。
たった15年間で高齢化率が約10%もアップしているのが分かります。
そのような現状の中、港区は高齢者数、特に認知症高齢者数の人口推移を予測。
2020年には認知症患者の数が2007年の倍近くに達する、と推測しています。
高齢者が増加する中で、港区は心のケアも含めた高齢者福祉サービスを実施。
いきいき支援センターという高齢者のサポートに特化した域包括支援センターを作り、高齢者の介護や福祉サービスなどの提供・包括をしています。
そして高齢者のための相談係を設置。
介護サービスに対する苦情相談、介護福祉用具の相談、心の健康相談など、その内容は非常に多岐にわたっており、こまやかなサポートを実現しています。
また、港区は高齢者人口に対して、割合多くの介護施設、有料老人ホームを確保しています。
その中でも特別養護老人ホームを含めた、介護老人福祉施設が区内に点在していますが、他の市町村同様入居が難しい状況です。
サービス付き高齢者住宅や有料老人ホームの方がやはり数が多い分入居が現実的ですから、介護施設の入居を考える際は、これらも視野に入れておくと良いでしょう。
金額的には、有料老人ホームは住宅型が月額15万円前後で利用でき、介護付きの方は20万円弱くらいで利用可能なようです。
サービス付き高齢者住宅は月額利用料が20万円未満という価格帯。
しかし介護度によってはこの月額利用料にヘルパー代などが追加されますので注意が必要です。
どの施設も介護度や付随サービスなどで金額が違います。
介護保険料なども含めると、とても計算が難しいので、希望する施設の職員や地域のケアマネージャーに「入居時および入居後の総費用」を詳しく聞いておくと良いでしょう。
基本的に介護施設や高齢者福祉サービスの内容など介護にまつわることなら、いきいき支援センターで聞けば分かりますので、遠慮せず質問などをしたら良いと思います。