老人ホームの種類も数も豊富で、施設選びには困らない都市
山形県の中央部にあり、東北全体で見ても中央に近い位置にある山形市。宮城県との境には有名な蔵王をはじめ、奥羽山脈に連なる山岳地帯がそびえ、南側には丘陵地が続いています。
市の大部分が盆地となっているため、夏と冬の温度差が激しいという特徴がありますが、豊富な水資源を利用した田園地帯が多く、自然の豊かな暮らしを楽しむことができます。
東北地方は冬場に雪が多いですが山形市の降雪量は比較的少なく、こういった点も高齢者にとってはメリットとなります。
山形市には、JR東日本が運営する路線がいくつもあります。県庁所在地としてはその本数が多いとはいえませんが、市内にはバスの路線が充実しており、交通面での不便さをカバーしています。近年は山形新幹線が開通したため、遠隔地からの往来も楽になりました。
一方、増え続ける介護の需要を満たすため、山形市当局はさまざまな手段を打ち出しました。そのなかのひとつとして特別養護老人ホームなどの事業所数・定員を増やす取り組みを行っており、今後もさらなる施策が期待されています。
山形市内で老人ホームなどの高齢者専用住宅を探すと、地域差はあるものの、かなりの種類と数が見つかり、月額利用料が安い施設が多い点は嬉しい特徴です。
月額利用料については、高くても15万円以内に収まる施設が多く、入居一時金についても発生しない施設が多数。良さそうな施設が多数見つかる場合があるので、よく見学してから比較検討して入居を決めるのがおすすめです。
施設の外観や雰囲気についても、大型で迫力あるたたずまいの施設から、豪華な戸建て住宅のような施設まで、とてもバラエティ豊かです。
山形県の中央部にあり、東北全体で見ても中央に近い位置にある山形市。宮城県との境には有名な蔵王をはじめ、奥羽山脈に連なる山岳地帯がそびえ、南側には丘陵地が続いています。
市の大部分が盆地となっているため、夏と冬の温度差が激しいという特徴がありますが、豊富な水資源を利用した田園地帯が多く、自然の豊かな暮らしを楽しむことができます。
東北地方は冬場に雪が多いですが山形市の降雪量は比較的少なく、こういった点も高齢者にとってはメリットとなります。
山形市には、JR東日本が運営する路線がいくつもあります。県庁所在地としてはその本数が多いとはいえませんが、市内にはバスの路線が充実しており、交通面での不便さをカバーしています。近年は山形新幹線が開通したため、遠隔地からの往来も楽になりました。
一方、増え続ける介護の需要を満たすため、山形市当局はさまざまな手段を打ち出しました。そのなかのひとつとして特別養護老人ホームなどの事業所数・定員を増やす取り組みを行っており、今後もさらなる施策が期待されています。
山形市内で老人ホームなどの高齢者専用住宅を探すと、地域差はあるものの、かなりの種類と数が見つかり、月額利用料が安い施設が多い点は嬉しい特徴です。
月額利用料については、高くても15万円以内に収まる施設が多く、入居一時金についても発生しない施設が多数。良さそうな施設が多数見つかる場合があるので、よく見学してから比較検討して入居を決めるのがおすすめです。
施設の外観や雰囲気についても、大型で迫力あるたたずまいの施設から、豪華な戸建て住宅のような施設まで、とてもバラエティ豊かです。
2023年には高齢化率は30.4%に
山形市は、山形県の県庁所在地で、県内で一番人口が多い街。サクランボなどの果物が有名で、豊かな自然を利用した観光スポットが多数存在します。
そんな山形市の総人口は減少傾向にあり、他市同様に高齢化が進行。65歳以上の高齢者数は年々増えており、2015年は総人口25万3,832人に対し、高齢者人口は6万8,745人、高齢化率は27.3%でしたが、2023年には、総人口は24万441人に対し、高齢者人口は7万3,057人、高齢化率は30.4%となっています。
国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」
2015年と2024年を比較すると、総人口は13,391人減少していますが、高齢者は4,312人増加、高齢化率は0.8%上昇という結果に。2023年の高齢化率の全国平均29.1%と比べても、山形市は平均を上回っています。
今後の山形市の人口推計では、2025年には総人口が23万1,525人に減少し、高齢者人口は7万5,211人に増加、高齢化率は32.5%になると想定しています。
高齢者数の増加率の内訳を見てみると、65歳以上74歳以下の前期高齢者数は横ばい状態ですが、75歳以上の後期高齢者は増加しており、2020年から2050年まででさらに1万人増えるという予測。
団塊の世代が75歳以上となる2025年には、急激に後期高齢者が増え、要支援・要介護認定者も増加するとの試算がなされています。
そのため、山形市は「世界に誇る健康・安心のまち『健康医療先進都市』」という目標を掲げ、「山形市地域福祉計画」や「山形県高齢者居住安定確保計画」「山形市健康づくり21」など、高齢者を含めた、市民全体の健康を推進する計画を策定。介護予防や健康維持に目を向け、体操教室など積極的に実施しています。
認知症対応の「デイサービス」の利用が顕著
山形市では、2014年に介護予防・日常生活支援総合事業が開始され、その効果あってか要支援・要介護認定者は減少しています。
しかし実際には、高齢者の増加とともに、介護や看護サポートを必要としている人は年々増えているのが現状です。
在宅介護をしている介護者(高齢者の家族など)を対象としたアンケートの「在宅介護で何が不安か?」という質問の回答から、「夜間の排泄」「認知症への対応」が不安と感じている人が多いことがわかりました。
介護保険サービスによって、排泄などの介助や家事をしてもらえる「訪問介護」や、認知症対応の「デイサービス(通所介護)」を利用している人が多いことも明らかになっています。
介護サービス利用の推移を見てみても、短期入所生活介護(ショーステイ)や訪問看護、訪問介護を利用している人が多く、次いで通所介護、福祉用具貸与(車椅子や介護ベッドなどのレンタル)という結果。
山形市では、介護施設に入居せず自宅介護で生活している高齢者が多いため、訪問看護や訪問介護のような自宅で使えるサービスと、デイサービスを併用している人が多く、通院や買物の動向サービスや、病院や施設への移送サービスの利用を希望する人も多いです。
また、アンケートで「もっと利用したいのに不足していると思うサービス」は、訪問介護と定期巡回・随時対応型訪問介護看護と回答されています。
そのため山形市は、同等のサービスを市が実施して不足分を補うか、NPOなどのボランティア団体や地域住民に協力を仰ぎサポートを増やして行けるよう検討中です。
「山形市健康づくり21」を導入し、早朝の検診で介護予防
山形市では、介護度を上げる要因となっている「運動器の機能低下」「低栄養の傾向」「口腔機能の低下」「閉じこもり傾向」「認知機能の低下」「うつ傾向」の6つの状態を防ぐ活動を実施しています。
健康づくり推進のため、「ストレッチ体操と健康ウォーキング体験またはロコモ予防体操」や、小白川やすらぎ荘事業「はつらつ体操教室」などの介護予防教室以外にも、「山形市健康づくり21」を導入し、高齢者向けに土曜日や早朝の検診などを取り入れました。
栄養や健康への理解を深めるため、運動普及推進員や食生活改善推進員の育成、ボランティア団体の派遣なども実施。2017年には、64ヵ所に増えた住民主体の通いの場への支援に力を入れており、出張体力測定などを行っています。
また、山形市は高齢者肺炎球菌などの予防接種の費用を一部助成。在宅医療・介護連携室「ポピー」を設置し、医療と介護の連携にも努めています。
社会参加をしている人の方が、認知症リスクが少ないことが調査結果でわかっているため、山形市は高齢者の社会参加の機会を充実。
具体的には、老人福祉センターや高齢者交流サロン、地域サロンなど、高齢者が訪れやすい場所の整備や確保、老人クラブや地域ボランティアなどの活動支援を実施中です。
さらに、高齢者の就労相談窓口の創設や、高齢者の就労支援を行うシルバー人材センターへの支援を通し、高齢者の生きがいづくりにも役立っています。
買い物サポートなど日常支援で地域包括ケアを展開
山形市では、高齢者が安心して暮らしていける環境をつくるため、地域包括ケアシステムを構築中です。地域包括支援センター運営協議会と介護保険運営懇話会を統合し、地域包括ケア推進協議会を設置。山形市の実質的な地域包括ケアをチェックしています。
介護度が上がると、自宅でのサービスと通所サービスを併用する人が増え、訪問診療や訪問看護などの医療系サービスを利用する人も増加。特に山形市は立地条件からも訪問診療を利用する人が多く、利用率は全国平均を上回っています。
また、高齢者へのアンケートで「介護保険サービス以外で充実させて欲しいサービス」を聞くと、「『高齢者及び障がい者雪かき等支援事業』や『高齢者・心身障がい者及び母子世帯雪下ろし等補助事業』による雪かき代行」と答えた人が圧倒的に多いことがわかりました。
山形市では、このような地域独特のニーズを加味しながら、重点を置くべきポイントを見定め地域包括ケアシステムを充実させています。
さらに、金銭管理や福祉サービス利用手続きの支援を行う「成年後見制度利用支援事業」や、緊急時にいつでも助けが呼べる「緊急通報システム事業」、介護タクシーなどの「高齢者移送サービス」のニーズが大きく、山形市はこれらのサービスの充実を急いでいます。
そして「買物など日常生活のちょっとしたサポート」を求めている高齢者が多く、細やかな生活支援も喫緊の課題。見守りを含めた生活支援の実現のために、地域住民による助け合い活動を広げる必要が出てきています。
山形市の福祉サービス運営適正化委員会とは?
山形市では、高齢者向けのアンケートから、「心配事や愚痴を聞いてくれる人がいない」という悩みを抱える人が多いことがわかり、高齢者が何でも話せる相談窓口を設置しています。
「訪問介護の内容が納得できない」といった苦情は、まず訪問介護を行っている事業者に相談しますが、それでも解決しない場合は「山形県福祉サービス運営適正化委員会」が相談を受け付けていますので、問い合わせると良いでしょう。
自宅だけでなく施設での悩みにも対応しており、「施設での食事が少なく、不満を感じる」など、サービス内容に関する相談もできます。
また、高齢者本人だけでなく、代理人や家族が相談することも可能。事業調査や事業者との話し合いを行い、解決に向けて力を貸してもらえます。
山形市では、相談に対応するスタッフの質を上げるため、「福祉サービス苦情対応実践研修会」などを行っていますし、寄せられた苦情とその解決法をまとめた「苦情解決ハンドブック」を配布するなど、より良い福祉サービスの提供を目指しています。
さらに福祉文化センターでは、保険指導員や看護士による健康相談を実施。困ったことがあれば、プロによる具体的なアドバイスがもらえます。
市庁舎の市民相談課「相談室」では、行政相談や行政書士相談、法律相談などの難しい相談内容にも対応。相続問題や人権問題などについても、相談窓口はありますので、何かあれば最寄りの区役所に相談してみると良いでしょう。