安い料金なのに、与えられる暮らしは快適そのもの
山形線については、すぐ隣に北山形駅があります。北山形駅では、左沢線への乗り換えを実行できます。乗り換え可能な路線を複数抱えている駅は、山形線内では発着駅である福島駅と終着駅である新庄駅のみとなります。
福島駅では東北本線と東北新幹線に接続しているため、東北一帯や首都圏に行きたいときによく使われます。また、福島県内の移動を希望する際は阿武隈急行線や福島交通の飯坂線が役に立ってくれるでしょう。新庄駅では、奥羽本線の湯沢・横手方面にいけるほか、陸羽東線および陸羽西線への乗り継ぎが可能となります。
仙山線については、2005年のダイヤ改正の結果すべての快速列車が停車する駅に昇格しました。この路線は、仙台市の中心部に行きたいときにさかんに利用されています。仙台駅は発着駅のため、羽前千歳駅からは距離があります。しかし、在来線と新幹線を合わせて10本近くの路線が開通しているため、やはり出向く価値は高いでしょう。また、仙台市営地下鉄の南北線と接続している点も、市内各地に行きやすくなるというメリットがあるため注目に値します。
羽前千歳駅の周辺は、建物や人口が集中している一帯ではありません。静けさを重視したライフスタイルを求める向きには心から紹介できる土地柄です。もちろん、生活に必要な物資やサービスを手に入れることは、決して困難ではありません。
介護施設に関しては、駅から数百メートルの範囲で探すことはやはり至難の業でしょう。しかし駅から1キロ以上離れると少しずつ状況が変わります。2キロ遠ざかると、急に見つけられる施設数が増加するはずです。いちばん増えているのはおそらくサービス付き高齢者向け住宅で、それを除くと介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームが徐々に増えている模様です。
これらの施設は持ち味や方向性はバラバラですが、共通点が1点あります。それは、入居料金が安価に設定されていること。入居一時金がかからない施設はまったく珍しいものではありませんし、月額使用料については平均値を出すとおそらく10数万円程度でしょう。地価が高騰するエリアではないため、値上げをする必要がないという結果につながっているわけです。