商業地区も多く、高齢者の住まいとしての利便性の高さは特筆

京都市の中心部からやや北側の部分を占めている、北区。
北部は山地が集中し、比較的緑も残っていて、自然がもたらす和みを味わうことも可能です。
その他の地域は開けていますが、金額寺や上賀茂神社をはじめとした、全国的に有名な寺社仏閣がいくつも残っており、歴史を感じる楽しみを持てるエリアとなっています。
住宅地や商業地区も目立つため、生活に必要なものは区内で一通りそろうようになっています。
このほか、大学が目立つエリアでもあります。
学生が日常的に練り歩く、活気に満ちた界隈もある区域です。
区民の足といえば、地下鉄の烏丸線と京福電気鉄道北野線、そして京都バスや市営バス、さらにタクシーなどがあります。
市全体の人口は、もう何十年も前から小規模な増加や現象を繰り返しているだけですが、北区の場合は、1970年代後半以降はいっさい増えていません。
ただし、減少の傾向はかなりゆっくりとしており、京都市の一部らしい特徴を示しています。
しかし高齢化率は確実に進んでおり、2005年には早くも21.2%という高めの結果が出ています。
2023年の高齢化率は30.5%です。
単身の高齢者の増加も懸念点のひとつに数えられています。
なお、北区の2012年度の要介護認定者は6000名を超えていましたが、これは市内では4番目の多さです。
出現率も20.7%を記録していますが、これは市全体の結果を若干上回っており、ぬくもりに満ちたケアサービスの必要性を感じ取れます。
現在の北区では、老人ホームや高齢者専用住宅がじゅうぶんに間に合っているとは言いがたい状態のようです。
施設の種類については民間の施設から、行政の関与率が高い施設までいろいろとありますが、まだこれから増えていく段階です。
それでも、月額の使用料について15万円前後~20万円強くらいの間から相談できる施設はすぐに見つかります。
安価な施設が多いとはいえませんが、ごく少数ながら、月額使用料ないし入居一時金が10万円未満でよい施設も存在します。