入居コストの安い住宅型有料老人ホームが増加中

2005年には全国各地で、地方自治体の吸収合併が相次ぎましたが、熊本県内もその例外ではありませんでした。
その際に発生した都市の代表格に宇城市があります。
発足の結果、宇都半島の大部分を占める都市が誕生したことになります。
市には海に面したスペースがかなり多く、宇都半島の南側は海岸線が広がっていますが、八代海は不知火で全国的に有名で、一部の地名の由来になっているほどです。
東西に細長く延びる市内の光景はさまざまで、人の手が入っていない自然や農地が残る一角から、熊本市に近く利便性の高い繁華街や商業地区まで多岐にわたります。
寺社仏閣が多く、静寂に覆われた場所をすぐ近くに見つけられる土地柄でもあります。
市内の鉄道といえばJR九州の出番です。
鹿児島本線と三角線の2路線が運行されています。
それから九州自動車道のインターチェンジが2ヶ所設置されており、市民が市外へ出かける際の頼れる足がかりとなっています。
九州産交バスと熊本バスが市内各地を走っているほか、遠方の土地に向かう高速バスの乗車できる場所が用意されています。
船舶については、三角港からシークルーズを使用して本渡港に向かえるようになっています。
市内の人口は、1980~90年代は絶えず微増減を繰り返していました。
しかし2000年以降は微減を記録する年が相次ぐようになり、数年前に6万人を割り込みました。
高齢化率はかなり高めになっており、2010年の段階ですでに27.7%という集計値が残っています。
2023年には人口5万7,562人、高齢者率は34.6%となっており、持続的な少子高齢化対策を実施することと、介護サービスを必要としている高齢の住民とその家族の要望に早急に応えることが喫緊の課題とされています。
幸い市内では、1年あたりの要介護認定者の増加は目立つ勢いではありませんが。
市内の老人ホームや高齢者専用住宅を見回したときに真っ先に知ることができるのは、グループホームの多さでしょう。
認知症の可能性がある場合は、最寄りのグループホームを探し出すことがおすすめです。
そして住宅型有料老人ホームの増加傾向に気づく市民が最近続出しているようです。
しかもただ数を増やしているだけではなく、総じて入居費用が割安になるという利点があります。
施設の費用は、地価の高さなどに大きな影響を受けることが多いですが、現在の市内には駅から遠いといったハンデがある場合でもかなり入居時のコストが安く上がる住宅型有料老人ホームが増えているところなのです。