駅近…というよりも、バスや車を使ってアクセスする介護施設を検討してみて
駅の周囲は住宅地がかたまっており、どちらかといえば地味な印象が強いエリアですが、ハイキングコースなどが整備されており、自然を身近に感じながら暮らしたい向きには好都合な立地条件です。だからといって商店などがいっさいないわけではなく、きちんと買い物などの日常的な用途は近隣を行き来するだけで間に合います。バスロータリーが目の前にある駅ではないものの、京阪バスが運行する路線が駅のそばを通る国道168号線を利用して乗り入れています。
この駅は、京阪交野線の終着駅です。発着駅となっている枚方市駅まで行くと、京阪本線に乗り継げて便利ですが、すぐ隣にある河内森駅も忘れてはいけません。JRの片町線への乗り換えが可能だからです。
この駅は交野線の中ではいちばん利用率が低い駅として知られています。記録を確認すると、1日平均の利用客数は10年以上前から3000人前後で推移しています。この傾向は、おそらく当分の間変わることはないでしょう。
私市駅の周囲は、開けているエリアというイメージを持たれていませんが、老人ホームや高齢者専用住宅を調べたいときはその点を念頭に置いて作業に取り掛かったほうが賢明です。駅のすぐ近くに限定してしまうと、じゅうぶんな施設数を確保することが難しいからです。だからといって、たかだか数キロ程度の広さに設定するではまだ足りません。できれば10キロくらいの距離を設定して探したほうがいいでしょう。
つまり他の駅に近い場合や、バスやタクシー、自家用車などを使ってアクセスする必要がある施設をターゲットに含めたほうがいい場合が出てきます。しかしマイナス材料ばかりに囲まれているわけではありません。私市駅の近隣には、比較的入居費用が安めになるチャンスが多い施設が何軒もあるからです。
例えば住宅型有料老人ホームは、他のタイプの施設と比べたとき安いとはいえませんが、この駅の近隣には、月額使用料と入居一時金を合計しても30万円以内に収まるケースがあるのです。このような例が多いというわけではありませんが、念には念を入れて施設探しを繰り返すことで、満足できる施設に出会える可能性は高まっていきます。