神社仏閣もある隠れた観光スポットで、高齢者の住まいとしてもぴったり

以前は「水間駅」と呼ばれていましたが、2009年改称し、現在の「水間観音駅」となりました。同年、ICカード『PiTaPa』を導入。2013年以降は交通系ICカードの全国相互利用も可能になりました。
「水間線」は1925年(大正14年)に開業しましたが、水間観音駅まで開通したのはその翌年。それ以来、貝塚から水間までを結んでいます。この「水間線」の開通により、南海鉄道本線「貝塚駅」から水間鉄道「水間線」に乗り換えると簡単に水間エリアに行けるようになり、観光客が水間観音の参拝にも来やすくなったのです。
「水間線」の現在の利用者は高齢者が中心ですが、水間観音や温泉目当ての観光客なども活用しているようです。水間観音駅と水間観音を結ぶ600メートルほどの間には「水間商店街」があります。その商店街を10分程歩くと右手に「水間観音」があるという地形。お正月は特に参拝客が押し寄せ、駅と寺の間には出店も並び、のどかな水間観音駅とその周辺も大変な賑わいを見せます。
水間観音駅からは大阪府貝塚市で運行しているコミュニティバス「は~もに~ばす」に乗れます。これは巡回コースごとにバスが色分けされていて、とても分かりやすくなっているバスで、水間観音駅に停車するのは青バス・緑バス・オレンジバスの3色です。
水間観音の他にも、水間観音駅からは歩いて約7分の場所に位置する「水間公園」があります。この公園は春は桜目当ての観光客で賑わう桜の名所。また、「孝恩寺」というお寺もあり、釘を全く使っていないので「釘無堂」とも呼ばれる国宝の観音堂が有名です。他にも「奥水間温泉」などがあり、水間観音エリアは隠れた観光スポットなのです。
寺院や温泉などがある魅力的なエリアですが、高齢化が進んでいるのは貝塚市の課題でしょう。高齢者の介護や住まい確保のためにも、水間観音エリアにはグループホームやサービス付き高齢者住宅などがあります。サービス付き高齢者住宅は、入居時の一時金が10万円程度、月額利用料も食費込みで12万円未満といった価格帯です。ただ、サービス付き高齢者住宅は光熱費や介護サービス代が別途加算の場合が多いですから、前もって料金やサービスの詳細を聞いておくことをおすすめします。