とにかく静かな土地です。のんびりとしたい向きに適しています

長尾神社までは、尺土駅からゆっくりと歩くと10分を超える時間がかかりますが、神社は深い森でおおわれていて、憩いの場として近隣の住民に親しまれています。もっともそこまで足を伸ばさなくても、エリア内のあちこちに緑がふんだんに残されていますから、どのあたりを歩いても気晴らしを楽しめることでしょう。
尺土駅は、国道166号線や168号線の近くに所在する駅です。166号線を経由して南阪奈道路にアクセスすることもたやすいでしょう。バスについては、駅の付近から乗り降りできる一般路線に関しては(多少残念なことですが)民間の事業者が現在参画していません。もっとも、市営のコミュニティバスが2種類運行されていますから、結果としてあまり不便さを味わうことはないでしょう。
尺土駅は大型の駅だとはいえないかもしれません。しかし近畿日本鉄道の路線が2種類通っているという点で大いに注目されます。このため、特急を含めてあらゆる種類の列車をつかまえられるというアドヴァンテージを利用できます。
南大阪線の管内では、どちらかといえば終着駅である橿原神宮前駅に近い位置にあります。この駅まで行くと、橿原線および吉野線に乗り換えできます。そして御所線の管内では、発着駅という立場にあります。駅が全部で4駅しかない短い路線ですが、終着駅である近鉄御所駅まで行くとJRの和歌山線への乗り継ぎが可能となります。
尺土駅の利用率は、大きな変化にはなっていないものの低下がゆっくりと進んでいる段階です。1日あたりの乗降客数は、21世紀の初めころに5,000人を割ったものと考えられています。2010年前後に4,500人を下回っており、その後も減少はストップしていません。
尺土駅のそばは、駅から至近距離の範囲に固執しなければ介護施設を選択する幅は広がる可能性があるでしょう。駅から2キロ以上離れたあたりからが、本格的な施設チェックのステージと考えるとよいのではないでしょうか。それより近いと、施設が出てきても定員に達しているなどの理由から入居がうまくいかない懸念が出てくることがあります。施設の区分に関しては、グループホームの軒数が目立ちますが近年は介護付き有料老人ホームの開設も順調に進んでいるふしがあります。