懐が痛まない程度の価格設定の介護施設が入居者募集中

半世紀以上前の、まだ市内の鉄道の本数が限られていた時代には、この駅が果たしてきた移動上の役割は非常に大きなものでした。しかし市営地下鉄などの運行開始の影響で、今日ではだいぶ利用者数が緩和され、高齢者にとっても気軽に乗り降りしやすい駅に変わっています。平成に入ってからも1日あたりの乗降客数は下降線をたどっており、2010年以降はピークのころの3割前後に下がっているという計算結果があるほどです。
駅の周辺には今なお住宅地が多いですが、だいぶ前から商店街が発達してきた経緯があり、買い物などに不自由することがまずないという利点があります。金融機関や学校などの数も目立ちます。数年前に大阪市営バスの路線が廃止された点は欠点ですが、日本城タクシーが駅近くの商店街に路線バスの乗り場を設けており、住民の移動を促進しています。
針中野駅は近鉄南大阪線の発着駅、大阪阿部野橋駅と4区間しか離れていません。大阪阿部野橋駅までいったん出てしまえば、JRの大阪環状線や関西本線、阪和線などを利用しやすくなるという便利さに恵まれています。
また、市営地下鉄の御堂筋線や谷町線、阪堺電気軌道の上町線への乗り継ぎも不可能ではありません。反対方向についてはなかなか乗り換え可能な駅が近くにありませんが、道明寺駅・古市駅は、それぞれ道明寺線・長野線へ連結している駅です。ちなみに谷町線に関しては、歩いて10分前後離れた場所にある駒川中野駅から使うという手があります。これは覚えておくときっと役に立つ知識でしょう。
針中野駅の周りは、介護施設をチェックするという目的にかけては「穴場」かもしれません。大阪市内の中では端に近いところだとはいえ、地価のわりにはかなり格安の施設が見つかるからです。
それも、駅から数百メートル圏内という入居費用を大幅に上げることが多い条件がついていても、月額使用料・入居一時金いずれも20万円以内という施設が現実に存在するのです(もちろんもう少し値のはる施設のほうが、主流となっているのですが)。
施設のタイプについては、バランスよくつくられていて、特にどれかの施設が多数派となっているようなことはありません。いい機会だと思って、いろいろなタイプを見に行くのも勉強になるでしょう。