グループホームやサービス付き高齢者向け住宅が急激に増加

矢作川の下流に広がる、西尾市。
抹茶の名産地のひとつに数えられており、お茶にこだわりのある向きにはメリットが豊富な土地といえるでしょう。
地名を冠した「西尾茶」は全国に通用するブランドとなっています。
このほか胡蝶蘭や観葉植物を豊富に生産する土地というイメージも確立されており、全国にファンをおおぜい獲得しています。
「西尾市憩いの農園」や「西尾市バラ園」といった、ガーデニングや盆栽を楽しめるショッピングセンターに詰めかける住民は多いですが、高齢者の愛好家もよく集まっています。
そのほか、愛知県らしく自動車産業に貢献するエリアも存在し、多数の機器や部品を製造しています。
海に面しているため水産業もさかんで、海苔やウナギの養殖が安定した水揚げ量と売上高を記録しています。
市の交通は、名古屋鉄道西尾線の西尾駅を中心に張り巡らされています。
この鉄道会社からは蒲郡線も市内を通っており、乗客数は少なくありません。
そして、バスの貢献度の高さは忘れてはいけません。
「名鉄東部交通バス」が複数の路線を管理しています。
その他、碧南市と西尾市を走行範囲としている「ふれんどバス」や行政主導のコミュニティバスである「六万石くるりんバス」も有名です。
市内の人口は1980年代半ばに差し掛かると増加のペースが衰えを見せるようになりました。
しかし増加が止まらないことは変わらず、2000年代初期に16万人を突破したのちもまだ少しずつ増加しています。
市内の高齢化率は、2023年の時点で25.7%。
愛知県内ではまずまずの結果です。
その一方、少子化率については2010年に14.9%とまだ危なげのない数値にとどまっています。
しかし要介護認定者の数が4,000名を超えたのが2007年でしたが、その後5,000人に達するまで5年前後しかかかっていません。
ケアサービスの拡大は西尾市においてもかなりの緊急性を伴っています。
それでは西尾市の老人ホームや高齢者専用住宅の実情に関して、です。
現在、個数の多さやサービスのよさで評判を上げているのは、高齢者住宅でしょう。
その他、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅も勢いを増している状態です。
これらの施設はいずれも、費用体系がリーズナブルなため、予算に制限がある世帯にも熱心に推薦されています。
介護付き有料老人ホームのような施設も少しずつ増えているところですから、予算面やアクセス面について折り合いがつくようであれば、見学を重ねるなどして前向きに入居を検討するとよいでしょう。