古の都の近くで進む都市開発。その波に乗って介護施設も進出

昨今の奈良駅の近辺は、駅の東側と西側でかなり好対照をなしています。東側は奈良公園をはじめ観光スポットが集中していますが、西側は都市開発がかなり進行しています。集合住宅の建造や改修が続けられており、そのあとを追うかのように商業施設などの進出が続いています。
こうした動きは駅構内にも影響しています。特に2010年は、平城京への遷都から1300年の節目であり、この年に合わせて駅の内外の区画整理事業に拍車がかかりました。桜井線のプラットホームの高架化をはじめ、駅全体の高架化事業が完了したことは記憶に新しいところです。その後も連続立体交差事業や駅と一体化した商業ビル(ビエラ奈良)のグランドオープンなど、駅の進歩はとどまることをしりません。
観光都市の中心に位置する駅であるため、駅前に乗り入れるバスの路線はとても豊富です。一部の高速バスなどを除いて、現時点では全路線を奈良交通が管轄しています。市内を周遊する路線や、観光の目玉以外の場所を訪れる路線もありますから、住民にとってはかなり利用価値が高いといえます。
大和路線から乗る場合、4区間先にある王寺駅が、近さや乗り換え先の多さの両面から見ていちばん便利な駅になりそうです。JRの和歌山線や近鉄の生駒線・田原本線に接続しています。桜井線のほうは、特に乗り換え先が多いのは終点の高田駅でしょう(JRの和歌山線および近鉄の大阪腺)。
奈良駅の周囲は交通環境が優れているため、介護施設を探す際はこれをたっぷりと利用することを考えたほうがよいでしょう。駅の至近距離にも美点が多い介護施設が多少建てられているのですが、数キロ、あるいは10キロ近く離れたエリアにもおすすめ可能な介護施設が少なくないのです。
サービス付き高齢者向け住宅・住宅型有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームなどが、それらの中でメインの勢力となっており、安手の施設から、コストが割高で高級感にあふれた施設まで、性質の細分化はかなりはっきりしています。各施設をよくチェックして決めるほうが、後悔しないでしょう。