景色が素晴らしい都市に、格安の有料老人ホームが急増中

群馬県との境界線に面する小諸市は、戦国時代から諸勢力の争奪戦の舞台となってきた要衝で、江戸時代に入ってからは城下町として繁栄を遂げたエリアです。
そのため懐古園や旧小諸本陣など、重要文化財の指定を受けた場所や施設がたくさんあります。
そして車坂山や黒斑山、千曲川や蛇堀川といった山々や大河に囲まれた環境で、自然の豊かさという意味では、文句のつけようがない土地です。
開けた場所に来ても、浅間山や蓼科山を一望できることが多く、しばしば絶景として称えられてきました。
市内中心部は住宅地や商業施設、行政機関などが集中しており、必要な物資や手続きはほぼすべて間に合うように整備されています。
地方都市ということもあって鉄道の種類は少な目ですが、JRの小海線やしなの鉄道線は、周囲が開けていますしかなり発展しています。
列車に乗らずに動き回りたいときは、市外へ行くならまずは上信越自動車道や中部横断自動車道を足掛かりにするとよいでしょう。
国道については18号線・141号線・142号線と3本しかありませんが、県道を使うなら10本を優に超えるコースを選べます。
市内を散策する際は、千曲バス・JRバス関東・東信観光バスが役に立つでしょう。
また高速バスは都内に向かうコースが大半を占めていますが、関西方面に向かう路線(千曲川ライナー)もあります。
市内の人口が特に増えたのは、1970年代後半からのことでした。
その特徴は20世紀の終わりまで続いていましたが。
21世紀に入ってからは減少に転じており、2023年には4万1,623人となりました。
市内の少子高齢化の進み具合が、県全体のそれとほぼ一致しているのは、そのような背景があるからかもしれません。
2023年の集計では、高齢化率が32.9%という結果が発表されました。
小諸市は高齢者福祉にかけては、なかなか深刻な事態を迎えているという意見は目立つかもしれません。
しかしその分、市内ではだいぶ前から官民一体でケアサービスの充実化が着手されています。
老人保健施設や療養病床、特別養護老人ホームといった公営の介護施設に関する需要は相変わらず高いままですが、その傍らで民間の事業者の奮闘ぶりが目につきます。
住宅型有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームともに破格の安さで提供されるケースが増えているのです。
月額使用料が10万円台であったり、入居一時金がなしであったりと、とても条件の良い施設が相次いで姿を現しているのです。