住宅街や商業施設の増設がとまらない町です

愛媛県の中央部分から、やや北西よりに位置する松前町。
南北から松山市・伊予市に挟まれています。
東端の一部で隣接しているのは、同じ伊予郡に属する砥部町。
西側は、伊予灘に面した海岸線です。
松山市との間に重信川が流れており、境界線の役目を果たしています。
古くから港町として栄えた土地です。
かつては漁業と水産業が目立つ土地でしたが、近年は沿岸部を中心に工業地帯が広がっています。
人口は現在も沿岸部に集中しています。
松前町は、農業や漁業、工業や商業といった産業の釣りあいがほどよく取れていることで定評があります。
観光業についてはさかんな自治体ではありませんが、お調べいただくだけで数多くの史跡を見つけていただけます。
伊予神社は、源義経にまつわる伝承を持つ神社。
当時の日本は中国の宋と交易をしていましたが、19世紀末に宋の時代のものと推定される貴重な磁器壷などが発掘されました。
現在、町の有形文化財に指定されています。
平安時代初期に創建された金蓮寺は、後堀川天皇の病気回復をもたらしたという鎌倉時代の伝承で有名です。
この寺は、伊予十二薬師の第9番の霊場となっています。
松前町で鉄道のご利用をご希望の場合は、伊予鉄道の郡中線やJRの予讃線のサービスをお使いいただけます。
伊予鉄道は路線バスの運行も実施しているため、近場へのお出かけをお望みのときも非常に頼りになる会社です。
また、町営のコミュニティバスにご乗車できる機会もあります。
幹線道路に関しては、国道56号線がいちばん目立つ車道です。
また県道16号線や22号線、214号線も通行量が多くて便利な車道です。
2008年に開業したエミフルMASAKIは、総合的なショッピングセンターです。
交通の便が良い場所に位置している上に、200を超える膨大な商業施設が軒を連ねており、買い物や飲食、娯楽と多様な目的でお使いいただけます。
松前町は、松山市や伊予市に通いやすい上に工業地帯を擁するため、昭和後期から平成初期にかけて人口の増加が止まりませんでした。
ようやく歯止めがかかったのは今世紀に入ってからでした。
現在は横ばい気味となっており、2023年の調査直後に3万364人という結果が発表されました。
同年の高齢化率は31.6%。
人口は横ばいの状態ですが、高齢化率は年々増加傾向にあります。