伴堂杵築神社や屏風杵築神社、三宅古墳群が有名です

奈良県の北西部に位置する、三宅町。
南北から、同じ磯城郡に属する田原本町と川西町に挟まれています。
町の西端は主に、北葛城郡の広陵町との境界線です。
このほか、河合町や天理市とごく一部で接しています。
町域はほぼ全域が平坦な土地で、大き目の通りなどに沿って宅地などが点在しています。
三宅町は古来、人の出入りが活発に展開されてきた地域でした。
たくさんの史料や史跡が残されている土地ですが、その中でもひときわ古いものに三宅古墳群があります。
4世紀から6世紀ころに相次いで建造されたと推定されていますが、本格的な調査はなかなか実行されていませんでした。
しかし数年前から調査が開始されており、近い将来にさまざまな発見に至る可能性があります。
町側はこの古墳群を観光資源として活用する予定を、数年かけて徐々に進めているところです。
比較的新しい時代に建造された旧跡に、伴堂杵築神社や屏風杵築神社のような著名な神社があります。
どちらの神社でも、重要有形民俗文化財の指定を受けている貴重なおかげ踊り絵馬をご覧いただけます。
これらの絵馬は、幕末の時代に流行したおかげ踊りを描いたものです。
三宅町では町の花に八重桜を指定していますが、そのほかの花々も人気があります。
あざさの花は、万葉集の時代から歌の題材に選ばれてきた花です。
特定の気象条件に恵まれないと開花しないのですが、三宅町の場合はこの花をご鑑賞いただける場所が数ヵ所存在します。
お時間のあるときにこの花を求めて町内を散歩していただくのは、いい気晴らしになるでしょう。
三宅町で鉄道をお使いになるときは、近鉄の石見駅や但馬駅に出かけていただくとよいでしょう。
橿原線または田原本線のサービスをご利用できます。
幹線道路に関しては、京奈和自動車道にお乗り入れできるインターチェンジが設置されています。
国道24号線へのお乗り入れも同様に難しくありません。
三宅町の人口は、1970年代に一気に増加しました。
その後はしばらくの間横ばい気味になり、30年ほど前から減少に転じています。
2023年には6,601人となっています。
高齢化率に関しては同年に36.6%というデータが公開されています。