高野山へ向かう参詣道の周りは名所でいっぱい

和歌山県の北端近くに位置する、九度山町。
同じ伊都郡に属するかつらぎ町に西側から、高野町に南側から挟まれています。
北側で隣接しているのは橋本市です。
橋本市との境界線となっているのは紀の川で、その南岸に中心市街地がつくられてきました。
町内の南側から中央部分にかけて、豊かな山間部が広がっています。
町域は部分的に、紀伊山地の霊場と参詣道と重なっています。
もともと九度山町は古くから高野山の支配を受けてきた土地で、参拝者が山へ向かう際の大切な中継地でした。
高野山への表参道は町石道と呼ばれており、九度山町内から高野町内に向かって続いています。
町石道は国から史跡の指定を受けて、保護されています。
町石道の発端となっているのは、慈尊院。
この寺院は、弘法大師ゆかりの寺のひとつです。
国宝として厳重に管理されている木造弥勒仏坐像をはじめ、数々の貴重な文化財が安置されている名所です。
九度山町は、ほかにも高野山と縁が深い名所がたくさん見つかります。
黒河道も参詣道のひとつで、沿道にたくさんの名所が立ち並んでいます。
慈尊院に近い丹生官省符神社も弘法大使の手で創建されたと伝えられる由緒正しい寺院です。
椎出厳嶋神社は、南北朝時代に開始されたと伝えられる行事、鬼の舞でよく知られている神社。
近隣の男の子が登場して太鼓や笛などの演奏に興じます。
県から無形民俗文化財の指定を受けており、これまでに新聞やTVから何度も取材を受けてきた名物行事です。
九度山町で鉄道のご利用が必要となったときは、南海電鉄の高野線をお使いになるとよいでしょう。
現在、町内に駅が4ヵ所設立されています。
幹線道路に関しては、国道370号線や県道4号線・13号線などが町民の間でよく使用されていておすすめの車道です。
九度山町の人口は、昭和半ばを過ぎたころから減少傾向を見せるようになりました。
2015年には4,377人、2023年の調査では3,840人と8年で約500人近く減少しています。
高齢化率については同年に46.7%というデータが報告されています。
九度山町で介護施設へのご入居をお求めの場合は、グループホームや特別養護老人ホームなどにお目にかかれる機会が多いでしょう。
ご入居者に対して、ホームシックなどが起こらないように家庭的な温もりを絶えず意識しながらケアサービスに努めている施設が目立つ地域です。
できるだけ各施設を直にご覧になってから、最終決断を下していただくことが大事です。