東信地方の中心都市。介護施設の数も急速に増えています

長野県の東信地方の代表格の自治体と言えば、上田市でしょう。
この地域の看板役を務めているとよくいわれています。
上田城とその周囲の城下町や、「信州の鎌倉」と称される塩田北条市の本拠地として栄えた一帯が千曲川沿いに連なっており、古くからこのあたり全体が人々の関心の的であったことが判明しています。
現代においてもその傾向に変化はなく、県内では独自性の高い文化圏・経済圏を築くことに成功しています。
市街地や商業地区以外の土地は、やはり豊潤な自然が広がっており、広大な水田や果樹園の風景は見る人の心を和ませてくれます。
山岳地帯も多いですが、険しいところばかりではありません。
太郎山のように市民の娯楽の場所として愛好される山々も含まれています。
長野を代表する都市だけあって、鉄道の整備状況は悪くありません。
JRの在来線はないものの、北陸新幹線が停車します。
それ以外では、しなの鉄道線や上田電鉄別所線が有力な交通機関に成長しています。
市内には国道・県道が数えられないくらいたくさん走っていますが、いちばん道路の中で有名なのは上信越自動車道でしょう。
上田菅平インターチェンジから乗り入れができます。
市内のバスは主に、上田バスと千曲バスが二大勢力となっています。
このほか限定的ではあるものの、JRバス関東や信州観光バスが走るエリアがあります。
付け加えますと関東・関西の大都市まで一直線に結ぶ高速バスが存在し、千曲三線と千曲川ライナーがそれぞれ、東京方面・大阪~京都方面への路線を管轄しています。
市内の人口変化は、前世紀と今世紀で真っ二つといってもよいでしょう。
2000年前後を皮切りに、増加から減少に一転したからです。
2010年前後になると約20年ぶりに16万人を切ったことが多少物議をかもしたものです。
2023年の人口は15万3,507人、高齢化率30.9%となっています。
長野は元来、全体的に高齢化が早めですが県全体の平均値とほぼ変わらない結果が出ていることになります。
すでに福祉政策に関する危機感は市全体で共有されており、市内の介護施設はだいぶ増設されています。
特別養護老人ホームや老人保健施設のような公営の介護施設の数はかなり目立ちますが、その合間を縫うように民間経営の施設も勢力を伸ばしています。
介護付き有料老人ホームについては数が比較的多めというメリットがありますし、住宅型有料老人ホームのほうには「たまに、驚きの低価格のところがある」といったメリットがある様子です。