筆の町として有名です。筆関係の文化が発達しています

広島市安芸区のすぐ南に位置する、熊野町。
東側で東広島市と、南側で呉市と隣接しています。
西側にあるのは、同じ安芸郡に属する海田町です。
熊野町は東西から山林地帯に挟まれているのが、地形上の顕著な特徴です。
町の中央部分を南北に、市街地などが細長く延びています。
熊野町は、熊野筆とともに語られることが多い町です。
熊野筆の生産量は現在も多く、全国の筆の流通量の半分以上を占めると目されてきたほど。
筆の都という通称にふさわしい実態と呼べるでしょう。
現在、町では春分の日を筆の日に指定しています。
この日が来ると、さまざまな情報の発信や催事が実施されます。
また秋の彼岸の日は、筆まつりの開催日です。
この日も多彩な催しが行われるため、おおぜいの見物客を集めています。
20年以上前に設立された筆の里工房は、美術品や工芸品などたくさんの展示品をご覧いただける文化施設です。
筆の里弘法のそばにある坂面大池は、300年以上前に近隣の農民たちが灌漑目的でつくった人口の池です。
池は現在も農業のために使用されています。
現在は手入れが行き届いているため、周囲はお散歩の目的地としてとても使いやすいです。
熊野町は古い建物が大切に保存されていることでよく知られています。
諏訪本家は、300年を優に超える歴史を持つ民家で、当時の建築様式などを確認できる史跡です。
そのほか、茅葺の屋根が印象的な木屋祖七旧家も2世紀前から残る貴重な古民家。
併設されている庭園も人気が高いです。
熊野町は鉄道駅が設置されている町ではありません。
町民の足として機能しているのは、主にバスやタクシーのサービス。
路線バスについては、広電バスと芸陽バスにご乗車可能です。
幹線道路に関しては、広島熊野道路にお乗り入れできるバイパスが設立されています。
また、県道31号線・34号線・174号線あたりがよく使用されている車道です。
熊野町の人口は、高度経済成長の時代に入ると団地が造成されたために急増しました。
現在も広島市・呉市のベッドタウンとして重視されています。
今世紀に入ってからは微減が続いています。
2023年には2万3,485人という結果が発表されました。
高齢化率については同年に、35.2%というデータが公表されています。
現在の熊野町で介護施設へのご入居をご検討中でしたら、グループホームが比較的見つかりやすいでしょう。
その次に目立つのは、おそらく特別養護老人ホームと介護老人保健施設です。