医療施設が集中するエリアがあり、医療ケアの安心感が高い

静岡県の北東部に位置する、駿東郡。
「清水町」「長泉町」「小山町」の3つの地域で構成されています。
伊豆半島の付け根から富士山の麓にかけて分散しており、温暖な気候や美しい風土が特徴です。
平均して、美しい水や肥沃な土地に恵まれており、水田や畑地が少なくありません。
山が連なる場所では林業も盛んに行われています。
自然に親しみながら老後を悠々自適に過ごしたい高齢者にとっては、おあつらえ向きの立地条件を見出せます。
しかし清水町や長泉町には、地の利を活かした工業地帯が形成されているほか、近隣の都市に通勤する勤労者のためのベッドタウンも存在します。
3つのいずれのエリアも、交通上の要所として重視されてきた歴史を持っており、市内外への移動はなかなかスピーディーに行えるという利点を併せ持っています。
なお、長泉町には「ファルマバレー」という名の医療施設が集中するエリアがつくられており、高齢者にとってはなかなか頼もしい地区の近くに住めるというメリットにあずかれそうです。
高級住宅地の建設が最近続いている点も、注目に値するでしょう。
駿東郡の人口について一概に語ることは困難です。
小山町の人口は1990年代に入ってからかなりのペースで減っていますが、清水町と長泉町の場合はその逆でどんどん増加しています。
少子高齢化についても、区分けして考える必要があります。
小山町の場合は2023年に高齢化率が31.2%となっています。
その一方、清水町は高齢化率が26.4%。
そして長泉町は高齢化率が22.5%です。
かなりの違いが郡内で発生しており、高齢化対策を行うにしても、特に小山町を重点的に捉えながらやっていくことが望ましいといえます。
要介護認定率を比べても、小山街は他の2ヶ所より2ポイント以上高いなど、ケアサービスを拡張する必要性がひと際強く感じられますが、もちろん当局もこの流れは熟知しています。
小山町も含めて、今は急速に老人ホームや高齢者専用住宅の設置が進められているところです。
まだ民間の有料老人ホームなどは少ないですが、現在入居者を募集している施設については、広々とした居住スペースを提供しているところがほとんどです。
また、月額使用料が全体的に安めで、10数万円の負担で入居できるところが中心です。
グループホームも10年前などと比べてだいぶ増えていますから、清水町・長泉町・小山町のいずれでお探しの場合でも、慌てないように気を付けながらじっくりと選択する時間を設けることが大事でしょう。