田辺市は熊野古道の分岐点。商業施設や温泉も多い

田辺市は、和歌山県の中南部の街。
近畿地方の南部に位置し、近畿エリアの都市の中では最大面積を誇ります。
海岸部は黒潮のおかげで比較的温暖。
市の北には紀伊山地が広がります。
一方、田辺湾の湾内には神島などの島があり、亜熱帯性の生物もいるのが特徴です。
人口は1970年8万5,347人、1980年8万8,130人、1990年8万6,143人、2000年8万5,646人、2010年7万9,119人、2015年7万4,770人、2023年には6万9,716人と年々減少しています。
しかし、田辺市は和歌山県南部の中心地であり、今でも県内では和歌山市に次いで2番目に人口の多い街となっています。
1942年西牟婁郡田辺町と下芳養村が合併して「田辺市」が成立。
その後、西牟婁郡万呂村や新庄村、西富田村等を編入し、2005年西牟婁郡中辺路町、大塔村、東牟婁郡本宮町と合併して、新生「田辺市」が誕生しました。
交通アクセスとしては、JR西日本の紀勢本線が走行しており、紀伊田辺駅、紀伊新庄駅、芳養駅から乗降可能。
田辺市の中心駅である「紀伊田辺駅」には特急くろしおも含めた全列車が止まります。
ちなみに特急くろしおに乗れば、和歌山駅まで1時間20分、新大阪駅までも2時間20分程度で行けます。
車道としては阪和自動車道が南紀田辺IC(インターチェンジ)から、紀勢自動車道はすさみ南ICから利用可能。
一般道も国道42号、168号、311号、高野龍神スカイラインも含めた国道371号等が走っています。
市内には、龍神自動車のバス、明光バス、田辺市のコミュニティバス「田辺市住民バス」が巡回中です。
何といっても、田辺市は熊野古道が有名。
熊野古道の「中辺路ルート」と「大辺路ルート」の分岐点で、「口熊野」とも呼ばれています。
熊野参詣道、熊野九十九王子社跡、熊野本宮大社が見られますし、九十九王子、闘鶏神社、大峯奥駈道等、熊野古道に関連するスポットも多数。
また、熊野古道関連スポット以外にも、錦水城跡や天誅倉等の歴史的スポットや、天神崎、奇絶峡、ユノミネシダ自生地、ひき岩群、護摩壇山、大塔青少年旅行村といった観光スポットも。
龍神温泉、奥熊野温泉、渡瀬温泉等の温泉も多いです。
市内には、紀伊田辺駅周辺や国道42号沿線を中心に、ショッピングセンターやホームセンター、ドラッグストア、書店といった商業施設も揃っています。
加えて、サービス付き高齢者向け住宅やグループホームといったシニア用の住まいも比較的多く、入居の際の選択肢も広がりました。
サービス付き高齢者向け住宅の中には、夫婦入居可能な所や、24時間介護士及び看護士常駐の所などがあり、それぞれの施設が魅力に溢れています。