水俣市は海の幸・山の幸の美味しい街。環境都市として躍進中

水俣市は、熊本県の最南部で、鹿児島県と隣接。
市の西側は不知火海(八代海)に面し、海の向こうには天草(長崎)の島々が見えます。
人口は2000年頃までは3万人を維持していましたが、2005年頃から3万人を割り込み、2015年の調査では25,411人となっています。2023年には22,709人まで減少しています。
公害病である「水俣病」の歴史を経て、現在は工業都市でありながら、環境都市づくりにも励んでいます。
水俣病歴史考証館、水俣市立水俣病資料館、熊本県環境センター、健康・福祉サービスの拠点である交流場「水俣市総合もやい直しセンター もやい館」等々…環境や健康にまつわる施設を建設し、市民の健康を配慮。
こういった環境モデル都市づくりが功を奏し、「日本の環境首都コンテスト」で複数回1位になったこともあります。
もともと、水俣市は農業や漁業が活発で、生で美味しい「サラダたまねぎ」やデコポン等の柑橘類などの生産が盛ん。
海岸はリアス式海岸になっており、魚介類も良く獲れる場所です。
近年、漁業も解禁され、イリコやタチウオ、チリメン等が特産品となっています。
特にタチウオは不知火海に面する「湯の児温泉」の名物。
ちなみに温泉は湯出川の上流にある湯治場「湯の鶴温泉」も人気です。
水俣川の支流である「久木野川」の上流の久木野地区は97%が森で、水や緑の美しい場所。
日本の棚田百選の一つである「寒川地区の棚田」も見られますし、かおり風景100選に選ばれた「大学山の照葉樹林」も広がっています。
市全体としてはイベントやお祭りが多く、サラたまちゃん祭りや湯の児桜まつり、みなまた春まつり、ローズフェスタ、湯の鶴温泉夏祭り、湯の児海上花火大会等が楽しめます。
交通アクセスとしては、JR九州の九州新幹線が「新水俣駅」に停車。
肥薩おれんじ鉄道の「肥薩おれんじ鉄道線」も通り、新水俣駅や水俣駅、袋駅から利用できます。
市内に高速バスは走っていませんが、南九州自動車道の津奈木インターチェンジまで車で20分程。
福岡方面にも行きやすいです。
宮崎や大分方面に行く場合は、車で60分程の場所にある栗野インターチェンジで九州自動車道に乗ると良いでしょう。
また、津奈木町や芦北町方面を巡る産交バスや、市内各地を網羅するコミュニティバス「みなくるバス」、鹿児島県の出水市や阿久根市、伊佐市や鹿児島空港方面へと向かう南国交通バスも利用可能です。
市内には商店街や百貨店等があり、ロードサイド型の店舗も増えています。
サービス付き高齢者向け住宅やグループホームといったシニア向けの住まいも徐々に出来ました。
サービス付き高齢者向け住宅は食事に力を入れており、治療食にも対応しているので、病気で食事療法が必要な方にオススメです。