高齢者も楽しめる観光スポットに恵まれた街

正式に発足したのが2011年と、まだできたてほやほやといってもいいのが熊本市東区の沿革です。
白川や加瀬川、江津湖と豊かな水源や美しい自然の恵みに不自由しないという強みがある自治体です。
熊本市動植物園や庄口公園といった、老若男女の区別なく楽しめる観光スポットがつくられているため、これらの風景の素晴らしさがいっそう引き立っています。
熊本県民総合運動公園が設置されている場所でもあり、スポーツ愛好家にとっては余暇の楽しみが倍増するチャンスがあります。
東区は鉄道が発達したエリアとは言いたがいですが、熊本市電は2種類の路線が走行しています。
これで区内の主要な施設の大半への往来はカバーできます。
そしてJRの豊肥本線の東海学園前駅があることも忘れてはいけない事実でしょう。
車両通行はもちろんおおいに奨励されています。
区内でいちばん存在感がある道路といえば、九州自動車道でしょう。
これ以外にも10本以上の幹線道路が走っています。
特に国道57号線は、熊本東バイパス沿いに巨大なショッピングセンター「ゆめタウンサンピアン」が設置されており、毎日おおぜいの利用客を動員しています。
手狭な区域ではないことから、区内のバスの路線はかなり多めです。
熊本市営バスは当然堅実な営業を行っていますし、熊本バス・熊本都市バス・九州産交バスといった地域密着型の業者が独自のテリトリーを開拓しています。
「ゆうゆうバス」というコミュニティバスも、小規模ではあるものの安定した運行を維持しています。
東区の人口は、21世紀に入ってから目立つ変化がありません。
横一線と呼んでもいい状況ですが、それでも徐々に増加しているという喜ばしい報告が近年に相次いで出されていました。
2023年の人口は19万1,299人、高齢率25.1%と全国平均と比較するとやや低い数値です。
これは市全体の結果と同じです。
県の中心地にある以上、周辺地域より有利な立場にあることがわかります。
目下、これらの強みはけっこう活かされている兆しがあります。
老人ホームや高齢者専用住宅はこの10年でだいぶ増えていますし計画的な整備が如才なく進められている模様です。
特に増えているのは、サービス付き高齢者向け住宅とグループホームでしょう。
高額なイメージが強い有料老人ホームなども徐々に増えていますが、価格帯が低めに設定されている施設が一定の割合で混ざっており、予算に縛りがある家庭でも相談や交渉の余地がある点は、かけがえのない救いとなることでしょう。