民話の世界をそのまま残している、懐かしさが漂う都市

岩手県の中南部に位置する、遠野市。
北側を花巻市と宮古市に、東側を釜石市に、西側を奥州市に囲まれています。
南端で隣接しているのは、気仙郡の住田町です。
上閉伊郡の大槌町とも一部で隣接しています。
市内は北上山地の中にすっぽりと収まっています。
花巻市と宮古市との境界線上にそびえる早池峰山は、県内で2番目に高い山。
古くから山岳信仰の対象となってきた名山です。
登山家の間ではよく語り草になっています。
遠野市は江戸時代に、遠野南部氏が統治する城下町として発展しました。
代々の当主が居城とした鍋倉城は、現在は公園として整備されています。
展望台がつくられているため、美しい市街地をじっくりと見物していただけます。
また1,000本もの桜が植えられているため、春になると花見目的の市民がつめかける名所として有名になりました。
遠野市は、柳田國男が著した説話集、遠野物語のモデルとなった都市です。
「とおの物語の館」のような、説話の伝承を目的とした文化施設も存在します。
実は現代になってもまだ、説話の雰囲気を色濃く残す場所が至るところにあります。
遠野ふるさと村はその典型でしょう。
かつての農家や山里を忠実に再現している場所です。
千葉家の曲り家も、古き良き時代の面影を残していることで有名。
この場所は、かつてNHKの大河ドラマの撮影場所に選ばれました。
有識者から高い評価を受けていたため2007年に、国から重要文化財の指定を受けました。
遠野市で鉄道をご利用になりたい場合は、JRの釜石線の駅が市内に10ヶ所以上設置されています。
路線バスについては、早池峰バスのサービスがおすすめです。
またコミュニティバスは、遠野市が運営する種類と隣接する住田町が運営する種類が存在します。
幹線道路については、国道283号線にお乗り入れできるバイパスが市内に1ヶ所設置されています。
遠野市の人口は、昭和の中ころから少しずつ減少傾向がはじまりました。
2023年の調査内容を振り返ると、25,058人という集計結果が出ていたことが判明します。
高齢化率に関しては同年に、41.4%というデータが残されています。
遠野市でこれから介護施設へのご入居をお考えになる場合は、グループホームがおそらくいちばん探しやすい状況でしょう。
公営の施設ではそのほか、介護老人保健施設・特別養護老人ホームにめぐり会える可能性があります。
民営の施設では、サービス付き高齢者向け住宅がしだいに市内各地に新設されているところです。