仏ヶ浦やニホンザルなどの観光資源が大人気です

青森県の北部、下北半島の西端に位置する佐井村。
南北に延びる細長い形状が特徴的です。
東側でむつ市と隣接しているほか、北側で同じ下北郡に属する大間町と隣接しています。
村内は、ほとんどの土地が恐山山地に連なる山間部です。
その森林の大部分が国有林として管理されてきました。
沿岸地域もかなり険しい斜面が目立ちます。
山々は毎年、雪が大量に積もる性質が強いのですが、集落が形成されている低地に限ってはそれほどでもありません。
深い森に覆われた村のため、早くから林業が推進されてきました。
沿岸部に近づいていただくと、たくさんの漁港をご覧いただけます。
これらの港で水揚げされているのは、主としてイカナゴやタコなどです。
またコンブのような海藻類の出荷量の多さや質のよさでも定評があります。
佐井村は現在、観光業で安定した成功を収めている自治体です。
下北半島には国定公園に含まれている土地が多いですが、佐井村もその例外ではありません。
また、佐井村はニホンザルの生息地でもあります。
下北半島に生息するサルは、世界でいちばん北部に暮らすサルとして世界的に注目を集めてきました。
さまざまな観光名所に恵まれている佐井村ですが、その中でもとりわけ人気の的となっているのは仏ヶ浦です。
これは、2キロを超える長さを持つ断崖で、長い歳月をかけて自然が生み出した、独特の形状を持つ岩が大量に並んでいるのが見もの。
陸上からの接近はきわめて困難ですが、現在は観光船の運航が行われているためどんな方でも楽にご見物いただけます。
佐井村は鉄道が横断している自治体ではありません。
村民は以前から、タクシーやバスといった移動手段に頼って生活してきました。
路線バスに関しては、下北交通が運行するサービスをご利用可能です。
村営のコミュニティバスも、系統が豊富なため便利です。
幹線道路については、国道338号線や県道46号線・253号線・284号線あたりがよく使用されている車道でしょう。
佐井村の人口は、数十年前から減少傾向に入っています。
2023年に実施された調査によると、1,734人という結果が出ていたことがわかります。
高齢化率については同年に、47.6%というデータが発表されました。
医療相談が必要な場合は、路線バスをお使いになると大間病院や川内病院に直行していただけます。