尻屋﨑灯台の美しさが、長い間称賛の的となってきました

青森県の北東端に位置する、東通村。
西側でむつ市と隣接しており、南側で上北郡に属する横浜町・六ヵ所の村と隣接しています。
東側から北側にかけて、長い海岸線を持っています。
東側の太平洋沿岸に、南北に細く延びる集落が続いており漁港が多いのが特徴です。
そして内陸部の各地にも集落が点在しています。
東通村の名前とともによく思い出されるのが、尻屋﨑。
これは村内の北東端の岬で、本州で最北端に位置すると目される灯台が建てられています。
尻屋﨑周辺の海域は、太平洋と津軽海峡の境目にあたり潮の流れが変わることで有名です。
また、濃霧が頻繁に発生することでも悪名高く、航路上の難所として危惧されてきました。
明治初期に建造された尻屋﨑灯台は、船の安全を確保する上で多大な貢献を果たしてきたのです。
現在は、レンガ造りならではの瀟洒な美しさが尊ばれており、日本の灯台50選に選出されたほどです。
周辺では馬の放牧が実施されています。
この一帯は下北半島国定公園の一部として重要な観光資源となっています。
尻屋﨑への道中の途中で運営されている牛川レストハウスは、展示施設や物販店などを擁する総合的な休憩施設です。
東通村は、猿ヶ森砂丘があることでも有名です。
これは太平洋沿岸にみられる砂丘で、鳥取砂丘の数十倍に及ぶ面積を誇っています。
内部にヒメマリモが生息する大沼と左京沼があるほか、ヒバの埋没林が存在します。
これは、砂の中から顔を覗かせるヒバの枯れ木と、繁茂している樹木が織りなす独特の風景がみられる場所です。
東通村には鉄道は開通していません。
お出かけの際は、タクシーやバスなどを使いこなしていただくことがおすすめ。
路線バスについては、下北交通が運行するサービスをご利用できます。
幹線道路に関しては、国道338号線が便利です。
村内に、円滑にお乗り入れできるバイパスが設置されています。
東通村の人口は、およそ20年前に減少傾向から横ばいに転じました。
それから10年くらい経過すると再び減少がはじまりました。
2023年の調査の際は、5,923人という計算結果が発表されています。
高齢化率については同年に、37.8%という調査結果が報告されています。