土佐和紙や鰹節など、名産品が昔から多い都市です

高知県のほぼ中央部分に位置する、土佐市。
隣接する高知市との結びつきが深く、高知市方面に通勤・通学する住民は少なくありません。
そのほか、須崎市や高岡郡の佐川町・日高村、また吾川郡いの町に囲まれています。
市内中心部に細長く延びる高岡平野に、主として市街地が形成されてきました。
それ以外の土地は山岳部が中心的です。
観光客向けの便利な施設が多いことで名高い虚空蔵山や松尾山があります。
松尾山は、絶滅が危惧されているタチバナの群生地を抱えています。
この貴重な花々は、今から約10年前に国から天然記念物の指定を受けました。
温暖な気候や肥沃な土地、豊富な水資源が幸いして、土佐市は古くから農業生産で潤ってきました。
現在も果樹の栽培などが各地で連綿と受け継がれています。
東南端は太平洋に面しており、沿岸漁業がさかんです。
カツオなどの出荷や加工品の生産で定評があります。
土佐市内の歴史は古く、史料や史跡は熱心に保存されてきました。
蓮池城の跡地は、現在は城山公園となっておりお気軽に見学していただけます。
寺社仏閣がたくさん残っており、四国八十八箇所に数えられる醫王山清瀧寺や独鈷山青龍寺は、現在も参拝者が途絶えていません。
そのほか松尾八幡宮や西ノ宮八幡宮などが有名な寺社でしょう。
土佐市は昔から、鉄道が開通されてきませんでした。
市民は車両を用いた移動に慣れています。
路線バスについては、JRバスグループおよびとさでん交通が運行するサービスをご利用できます。
JRバスグループは、東京や大阪に向かう高速バスの運行も実施しています。
幹線道路では、高知自動車道や国道56号線がよく使われている車道。
高知自動車道については土佐市内に、インターチェンジとパーキングエリアが1ヵ所ずつ設置されています。
土佐市の人口は、1980年代半ばから減少しています。
2023年の集計では、2万6,334人という結果が発表されました。
同年の高齢化率は、36.9%と公表されています。
土佐市には、県の災害拠点病院に指定されている市民病院があります。
現在は、10以上の科目に対応しており、バスで楽に通っていただける場所にあって便利です。
土佐市の介護施設で余生をお過ごしになりたい場合は、グループホームや介護療養型医療施設、介護老人保健施設といった公営の施設にめぐり会える可能性が高いでしょう。
その一方でサービス付き高齢者向け住宅のような民営の施設も着々と建設されているところです。