幕末の土佐藩で起こった、二十三士の事件ゆかりの町

高知県の東端近くに位置する、田野町。
同じ安芸郡に属する奈半利町と安田町に東西から挟まれています。
北端で隣接しているのは北川村です。
町内は、北部を中心に山林地帯が広がっています。
人口が集中している地域は主に、土佐湾に面した南部の沿岸地域と、東端です。
奈半利町との境界線となっている奈半利川の沿岸は、比較的平地が目立つため古くから集落が発達してきました。
町内の基幹産業は、農業と漁業。
この点は今でも昔とあまり変わっていません。
田野町完全天日塩製塩体験施設は、この町を代表する名所でしょう。
現在ではめったにお目にかかれない、天日を用いた伝統的な塩づくりの様子をご覧いただける文化施設です。
事前に予約をしていただけば、その作業を体験していただくこともできます。
田野町では、古い建物があちこちで保護されてきました。
数世紀前の状態を忠実に保存している、旧岡家住宅や岡御殿はその典型です。
清岡道之助や浜口雄幸といった歴史上の人物の邸宅もご覧いただけます。
田野町は、もともと野根山二十三士ゆかりの土地で、二十三士の墓所がある町です。
福田寺に足を運んでいただくと、23名全員の墓が整然と並んでいる様子をご見物できます。
長方寺にある臥竜梅は、250年以上前から存在すると推定されている梅の木です。
かつては違う場所に生えていましたが、のちに現在の居場所に移送されました。
開花の時期に訪れていただくと、龍を思わせる幹の姿やあでやかな花の美しさをご鑑賞可能です。
田野町で列車にお乗りになりたい場合は、土佐くろしお鉄道の田野駅に出向いていただくとよいでしょう。
阿佐線で各方面にお出かけできます。
路線バスに関しては、高知東部交通のサービスがご利用可能。
町営のコミュニティバスのご利用も簡単です。
幹線道路については、国道55号線や県道206号線がよく使用されている道路です。
55号線に設立されている但野屋駅は、ラジオ局が併設されている道の駅。
また、周囲がかなり開けています。
田野町の人口は、昭和の半ばを過ぎると減少傾向に入りました。
2023年の段階で、2,524人という集計結果が発表されています。
高齢化率については同年に、42.3%というデータが公開されています。
田野町で介護施設へのご入居をお求めの場合は、グループホームのような施設が見つかりやすい状況です。
訓練が行き届いており、サービス精神が旺盛な職員が常勤している施設があるエリアです。