陸中黒埼灯台や鵜鳥神社が村の名所となっています

岩手県の北部、太平洋に面した東端に位置する普代村。
同じ下閉伊郡に属する岩泉町と西端で接しているほか、南北を田野畑村と九戸郡の野田村に挟まれている村です。
沿岸地帯は切り立った崖が多いことで有名です。
海水浴に適した浜辺などは一部の例外を除いて見当たりませんが、全体的に海面から高い位置に市街地があることと、水門や防波堤が高めにつくられていることが功を奏して、東日本大震災の際は運よく被害を少なめにすることに成功しました。
普代村を象徴する建物に、陸中黒崎灯台があります。
その美しさは折り紙付きで、日本の灯台50選に選出されたことがあるほど。
普代村では内陸部にも、名所がたくさん残されています。
鵜鳥神社は、源義経ゆかりの神社。
現代では縁結びの神社として有名になっており、老若男女を問わず参拝者が訪れます。
例大祭のときは、鵜鳥神楽の実現が実施される点が見ものです。
この神楽は、鎌倉時代に起源をもつと伝えられる山伏神楽の持ち味を継承しており、歴史的な価値が高い内容です。
普代村はこの神楽だけではなく、多彩な伝統芸能が受け継がれてきました。
鵜鳥神楽に類似した内容を持つ、中野流鵜鳥七頭舞は祭事のたびにご覧いただけます。
中学生のような若い踊り手が参加するため、若々しい力強さにあふれている点が人目を引きつけて離しません。
平成初期からはじまった、ふだい荒磯太鼓は、伝統的な和太鼓の様式を現代風に進化させた内容が人気を博しています。
この太鼓の実現は、10月の太田名部漁港で開かれる祭事のときなどにお楽しみいただけます。
普代村で列車を用いたお出かけをご希望のときは、三陸鉄道の北リアス線をご利用可能です。
路線バスについては、村営のコミュニティバスにご乗車できます。
コミュニティバスは、隣接する田野畑村が運行する種類も存在します。
幹線道路に関しては、三陸北縦貫道路や国道45号線が村民の間でよく使用されている車道です。
普代村の人口は、昭和末期になると横ばい気味になりました。
その後、時代が平成に変わったころから減少に転じました。
2023年の段階で、2,441人という集計結果が発表されています。
高齢化率については同年に、44.4%というデータが公開されました。
地域との交流を重視した施設が多く、孤独を感じることなくお過ごしいただける施設が目立ちます。