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第425回

高齢者の失禁の原因とは?失禁の4つのタイプと治療法、困った時の相談窓口を解説

最終更新日時 2023/08/03
#親の介護 #介護予防 #高齢者の健康
目 次

尿失禁は、高齢者によく見られる症状です。

恥ずかしいと感じてしまうため、医師や専門家に相談したくないという人も少なくありません。

しかし、尿失禁は日常生活にマイナスの影響を与える可能性があるので、自分自身や家族のためにも、医師や専門家への相談をおすすめします。

本記事では、尿失禁のタイプ、治療方法、相談先について解説します。

尿失禁のタイプとその治療法

尿失禁には以下の4つのタイプがあります。

腹圧性尿失禁:おなかに力が入るときにもれる

恥骨や尾骨、坐骨の間にある骨盤底筋の緩みや尿道括約筋の弱さが原因とされています。軽症の場合は骨盤底筋を鍛えるトレーニングが有効ですが、継続できずにやめてしまうケースもあります。また、重症の場合は手術が行われることもあります。

骨盤底筋トレーニング

  1. 深呼吸をしてリラックスした状態で仰向けになる
  2. 仰向けになり、脚を肩幅に開いて軽く膝を曲げる
  3. 「おならや尿を我慢する」「硬い便を切る」ような感覚で、お腹や脚などに力を入れずに、肛門や尿道周囲の筋肉を意識して締める
  4. ③を10回1セットとして数回に分けて5セット行う
  5. 参考:東京女子医科大学附属足立診療センター

切迫性尿失禁:突然尿がしたくなってもれる

膀胱や脳・神経に何らかの障害が起きて生じる症状です。前述した骨盤底筋トレーニングや尿を我慢することが有効だとされています。また、抗コリン剤と呼ばれる薬物治療も選択肢となります。

いつ流性尿失禁:尿がいつもちょろちょろもれている

膀胱の問題や前立腺肥大などが、主な原因になります。男性であれば前立腺肥大の治療をすると改善することがあります。また、場合によっては導尿※といった処置が行われることがあります。

※尿道口からカテーテルを挿入し、人工的に尿を排出させる

機能性尿失禁:認知症や歩行困難などによるもの

足が悪くてトイレまで行けないために尿失禁してしまう場合や、認知症のためトイレの場所がわからずトイレ以外の場所で排泄するなど、膀胱以外の問題を原因とした失禁です。そのため、環境改善や介護の支援で対応します。

尿失禁のケアと予防

尿失禁のケアと予防には以下のような方法があります。

専用パッドやおむつの使用
尿失禁用パッドは性能が向上しており、適切に使用することで快適な生活を送ることができます。ただし、必要のない場合は本来の治療を目指しましょう。
医師への相談
尿失禁は多くの高齢者が抱える問題です。相談するのが恥ずかしいといった感情はありますが、日常生活にも影響が出てくる場合がありますので、一度医師や専門家に相談することが重要です。
予防のための生活習慣
適度な運動、バランスの取れた食事、適切な水分摂取など、健康的な生活習慣を心がけましょう。これらは尿失禁の予防に役立つことがあります。

医療機関が難しい場合は相談窓口を活用

尿失禁で悩んでいる場合、以下の相談先を利用することをおすすめします。

かかりつけの医師
まずはかかりつけの医師に相談しましょう。普段の身体状況も理解されていますから、症状を伝えることで、必要な検査や治療法を提案してくれます。
泌尿器科
泌尿器科専門医は尿失禁に関する専門的な知識と経験を持っています。現在の症状の原因や適切な治療法を提供してくれます。
NPO法人日本コンチネンス協会
排泄に関するトラブル、お悩みをお持ちの方に向けて「排泄の困りごと110番電話相談」という窓口が設けられています。医療機関に相談するのには心理的負担を感じるという方はこちらに相談してみると良いのではないでしょうか?

まとめ

尿失禁は高齢者によく見られる症状であり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

ただ単に症状を放置するのではなく、適切に相談していくことで、治療法や予防策を見つけることができます。

日常生活に問題が生じてきた際は医師や専門家に相談してみましょう。医療機関だけではなく、さまざまな相談先がありますので、そのときの事情に合わせて検討してみてはいかがでしょうか?

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