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第19回

介護者が倒れたり事故に遭ったとき、ショートステイ未経験だと困るかも!?事前に利用して手続きを済ませておこう

最終更新日時 2019/04/04
#親の介護 #老人ホームへの入居 #介護保険サービス
緊急時にショートステイを利用するためには、ショートステイを利用したことがあるか、事前の手続きが済んでいるかが重要になります。もしご家族が倒れたらどうなるのか考えるためにも、この記事を参考のひとつにしてみてくださいね。

こんにちは。ケアマネの小川風子です。

介護をしているご家族が、倒れたり入院した場合のことを考えたことがありますか?

そのような“万が一”の事態になったとき、多くのケアマネが被介護者の方に対してショートステイをおすすめします。

デイサービスの利用やヘルパーさんが訪問する回数を増やしても、夜中に何かあった場合に対応することが難しいからです。

緊急時にショートステイを利用するためには、ショートステイを利用したことがあるか、事前の手続きが済んでいるかが重要になります。

もしご家族が倒れたらどうなるのか考えるためにも、この記事を参考のひとつにしてみてくださいね。

家族が倒れるなどの“万が一”に備える必要性

自宅で過ごしている要介護者の方々のなかには、ご家族の介護なしではその生活が成り立たない人も少なくありません。

もちろん、みなさん介護保険サービスなども利用しているかと思いますが、日常的な家事や介助などは、ご家族が行っているケースが多いですよね。

しかし、介護をしているご家族は、今は元気でも、いつ何があるかわかりません。

特に今は超高齢社会でもあり、核家族化も進んでいるため、老々介護世帯もたくさんあります。

何かあったときに、本人がひとりで自宅に残された場合はどうなるのか。

あまり考えたくない話かもしれないですが、きちんと備えておかないといざというとき、本当に大変なことになります。

介護者が倒れたらショートステイを利用することが多い

要介護度が高い被介護者と暮らしているご家族が、急な体調不良や入院などで介護がまったくできなくなった場合、最善の方法はショートステイを利用することだと思います。

先述した通り、デイサービスやヘルパーの回数を増やしても、夜間に一人になってしまう不安が残るため、職員が24時間いるショートステイの利用をおすすめしています。

とはいえ、万が一が起こったとき、すぐにショートステイが利用できるかどうかは、それまでの備えにかかっています。

それまでの備えを具体的に言うと、事前にショートステイを利用して契約を済ませておいたり、負担限度額認定証の申請などの手続きを済ませておくことです。

ケアマネが「いつか何かあったときのために、ショートステイの準備をしておきませんか?」と提案しても、みなさんはなかなか煮え切りません。

まだ困っていない状態のときはあまり実感がないので、「何かあったらお願いします」と言われることも多いのですが、それでは間に合わないこともあるんです。

必要がない(と思っている)ときに、ショートステイを利用したくない気持ちは理解できます。

それでも準備のある・なしでどれくらい状況が変わるのか、3つのケースをもとにお話ししていきます。

緊急ショートステイのケーススタディ

日常的にショートステイを利用している方の場合

日常的に利用しているショートステイ先がある方は、その施設に受け入れてもらえればすぐにショートステイを開始できます。

本人も慣れている施設に宿泊できるため、大きな抵抗や負担はないと思われます。

普段とは違う施設でショートステイする場合

日常的に利用している施設がいっぱいで、他の施設を利用することになった場合でも、初めての方よりは随分と手続きが簡単です。

一度でもショートステイを利用している方の場合は、負担限度額認定証をすでに申請しているはずです。

そして、日常的に利用しているショートステイ先の職員、またはケアマネから、ショートステイをしたときの本人の様子などを、経験からお伝えすることができるため、話もスマートに進みます。

ただし、初めての施設であればもちろん、そのショートステイ先と契約を結ぶ必要があります。

そして施設によっては診療情報提供書が必要なところもあります。

これらの手続きが必要になってくることから、“万が一”に備えて手続きする方を相談して決めておくと良いでしょう。

ショートステイを利用したことがない場合

緊急時にショートステイ先を探すとき、ショートステイを利用したことがない方の場合、本人とご家族が本当に困ってしまうことがあります。

ケアマネは、ショートステイの仕組みを本人やご家族に理解してもらうことから始めますが、これは簡単なようで難しいのです。

認知症の方の場合は本人が混乱することがありますし、施設側も集団生活が大前提にあるので、他の利用者さんが困るような行動がないか警戒してしまい、なかなか話が進まないことがあります。

そして何より大変なのが、負担限度額認定証の手続きです。

負担額認定証の手続きは、通帳のコピーや配偶者を含む全財産を証明して申請する必要があります。

他の手続きであれば、ある程度はケアマネが手伝えるのですが、家の財産まではわかりませんし、勝手に人さまの通帳を探すわけにもいきません。

そのため、負担限度額認定証だけでも準備はしておいて、最低限の契約だけ、誰に頼むかを決めておくと良いと思います。

もし負担限度額がわからないという状況になれば、負担する費用もわからないまま契約し、ショートステイに入所することになります。

ケアマネからすすめられたら検討してみよう

以上、緊急時のショートステイ利用の話でした。

いざというときに困らないよう、高齢者世帯の場合や、他に頼れるご家族などがいない場合は、ショートステイの契約とご利用をしておくことをおすすめします。

ショートステイに抵抗がある気持ちもわかりますが、介護者にもいつ、何があるかわからないのが実際のところ。

一度もショートステイを利用していなければ、いざのときに大変な思いをするのは本人とご家族です。

私たちケアマネも、必要のない人にショートステイを勧めることはありません。

そのため、ケアマネからショートステイの話が出たときは、本当に必要なんだなと思って前向きに検討して頂ければ幸いです。

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