天台宗とゆかりが深い町。日吉神社と善学院があります

岐阜県の南西部に位置する、安八郡神戸町。
南側は大垣市・瑞穂市に挟まれるような地形となっています。
その一方北側は、揖斐郡に属する池田町・大野町に挟まれています。
大野町との境界線となっているのは、木曽三川に数えられる揖斐川です。
神戸町は町域全体が平たんな地域にあるため、古くから人の集落がつくられてきました。
現在は半分以上の土地が農地などで占められています。
野菜がつくられる畑地のほか、バラのような花の栽培で全国的に有名です。
神戸町が史書に大きく取り上げられるようになるのは平安時代初期のことでした。
天台宗の開祖として名高い最澄の手で日吉神社などが創建されたことで、多くの人々が集まるようになったためです。
その後1,000年以上にわたって日吉神社を中心とした門前町として発展しました。
日吉神社ではさまざまな祭礼が実施されています。
ゴールデンウィークの時期に行われる日吉山王祭では、神輿を担いだ多数の氏子が、町内を練り歩く様子を見物していただけます。
この時期は歩行者天国となるため、ご高齢の方もゆっくりと一帯を散策することが可能。
そのほか、6月末に行われる茅の輪くぐりが多数の見物客を動員する人気の祭事です。
日吉神社の別当寺だった善学院は、西美濃三十三霊場の第十四札場に選ばれている由緒正しい寺院。
日吉神社とはいまだに縁が深く、同時期に建立されたと伝えられています。
平安初期に活躍した文人である、小野篁が手掛けた地蔵菩薩像を本堂にてご覧いただけます。
神戸町で鉄道をご利用になる場合は、養老鉄道がご利用可能です。
養老線の駅は現在、町内に3ヵ所存在します。
路線バスについては、名阪近鉄バスが運行するサービスが大人気です。
幹線道路については、県道53号線・156号線・217号線・261号線などがよく使用されています。
神戸町は大垣市・岐阜市に近い上に大名古屋圏に含まれる場所にあることから、昭和後期に入ってから人口が急増しました。
時代が平成に変わると横ばい気味に転じますが、今世紀初めまでは増加が止まりませんでした。
近年は減少傾向に転じており2023年の調査では、1万8,577人という結果が発表されています。
同年の高齢化率は、32.8%を記録しました。
神戸町で介護施設へのご入居をご検討中の場合は、グループホームのほか住宅型有料老人ホームへのご入居の機会があるでしょう。
また特別養護老人ホーム・介護療養型医療施設にめぐり会える機会もあります。