皆さんこんにちは。陽だまりのnekoの夢のmaruこと井上百合枝です。
今回は、「介護ストレスに悩む方の相談先と留意点」についてお話しします。
コロナ禍での介護にストレスや疲れを感じる人多数
2020年の春から初夏は、いつもと違う季節となりました。
例年なら、お花見や散歩など、気分転換にもってこいの楽しい季節ですが、緊急事態宣言や外出自粛要請によって、今年はそのようにはいきませんでした。
また、高齢者は新型コロナウイルス感染症の重症化が懸念されます。
そのため、日常的に利用しているデイサービスの利用を控えた方もいると思います。
私も、デイサービスで行っていたレクリエーションボランティアの自粛要請を受け、しばらくの間デイサービスに伺えていません。
しかし、この状況下でも在宅介護は続きます。
これまでより神経を使って、細心の注意を払いながら、介護を行っていらっしゃると思います。
ショートステイやデイサービスの利用ができなかったり、訪問看護や訪問介護の利用回数が、事業所のスタッフの人員の関係や、経済的理由などで思うように決められないこともあったと思います。
介護者も要介護者も今まで以上にストレスや疲れを感じていると思います。
家族やケアマネジャ―、かかりつけ医に相談
このような状況下で、まず相談して欲しい相手は家族です。
大変なことやつらいことを一緒に考え、支えにてもらうために家族へ相談することが大切です。
最も身近な存在である家族の支えは、何よりも介護者のエネルギーになります。
家族と別居中の方は、電話などで近況を伝えたり、疲れの具合や気持ちなどを聞いてもらうことが大切です。
しかし、いつも家族が協力的であるとは限りません。
そこで、次に身近な相談として考えていただきたいのは、地域包括支援センターの方を含む、ケアマネージャーです。
ケアマネージャーは、介護者や要介護者の心身の状況を理解し、ケアプランを立てることが主な仕事です。
ケアプランを立てる際に、介護者や家族の介護に対する思いを知り、要介護者にとってより良い介護が継続できるように、調整や支援を行う役割もあります。
ですから「介護者のことは話してはいけない。迷惑をかけてはいけない」とは思わず、どんなことでもケアマネージャーに話してください。
また、ケアマネージャーに話せるタイミングがなければ、普段利用しているサービス事業所のスタッフに相談してみてください。
また、介護者のかかりつけ医に相談することで、介護する方の介護負担が軽減される場合もあります。
介護保険で介護サービスを提供する事業所も医療機関も、介護者と要介護者を支える1つのチームなので、安心して相談できます。
どうしても、ストレスのコントロールが上手くいかないときには、同様に、介護者自身のかかりつけ医に、体のことや気分の浮き沈みがあることなどを相談してみましょう。
内科医でも、気分の浮き沈みのことなどについて相談にのって下さったり、ときには医療的な提案をしてくださることもあります。
有料相談サービスの利用時には料金体系や守秘義務を要確認
「…そこまでではないんだけど、こころが苦しいから、誰かに話を聞いて欲しい」ということもありますよね。
そのようなときは「こころ健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)」を活用してみてください。
また、介護者同士が集って、介護体験を話したり、勉強会をしたりしているところもあります。
お住まいの自治体や地域にも設けられていると思います。
調べられない場合は、担当のケアマネージャーや行政機関などに相談してみてください。
最近では、オンライン相談やメール相談に応じてくれる行政機関や民間機関もあります。
生命保険会社などで、24時間対応してくれる介護相談窓口を設けていることもあるので、ご加入の生命保険会社にご確認のうえ、利用してみるのも良いですね。
しかし、民間機関や保険会社の相談をご利用の場合には、料金体系や守秘義務などを事前にしっかりと確認する必要があります。
メール相談は、料金体系が業者によって異なりますので「思っていたよりも高額になってしまった」ということのないように留意しましょう。
また、メールや電話相談では、相手が見えないことや、相手がわからないという点で、話しやすい場合もあるかもしれません。
決して悪いことではありませんが、過剰依存になりすぎないように気をつけましょう。
1人で抱え込まないことが大切
今回は、介護ストレスに悩んでいる方の相談先についてまとめました。
介護ストレスが溜まったときの相談はもちろん、介護ストレスで疲れる前に、日頃から1人で抱え込まず、相談できる人や機関を確認しておき、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。