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第54回

【高齢者のおやつ】栄養補給におすすめの間食とは?食欲不振でも食べやすい、柔らかいおやつを紹介!

最終更新日時 2022/07/26
#高齢者の健康

間食というと、「あまり栄養にならない」「太る原因になる」などマイナスなイメージを抱く人も多いですが、高齢者にとってはとても大切です。

食事はあまり食べる気にならないという人も、間食で足りないエネルギーや栄養を補えば、よりイキイキとした毎日が送れるでしょう。

今回は、高齢者に間食が必要な理由や、おすすめの間食、そのエネルギー量と計算の方法を紹介します。

高齢者にこそ間食が必要な理由

高齢者は気力、体力の低下とともに食欲不振に陥ることもよくあります。だからこそ、間食でのエネルギーや栄養補給が必要なのです。

「あまり動くこともないし、食べる量が少なくても問題ないのでは?」と思われがちですが、そんなことはありません。

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2020年版)』によると、75歳以上の男性は1,800~2,100kcal、女性は1,400~1,650kcalほど必要です。

朝は白ごはんと漬物、昼も白ごはんと前日の残り物と味噌汁、夜も白ごはんと煮魚と漬物といった食生活をしていると、栄養不足になってしまいます。

とはいえ、急にごはんの量を増やしたり、肉や魚などのおかずを多く食べるように促しても、食習慣を急激に変えることはできません。その点、間食なら手軽においしく食べられるので、無理なく栄養補給ができます。

間食のエネルギーの目安

間食で摂取するエネルギーは、1日の目標エネルギー量の10%(100~200kcal)を目安にすると良いでしょう。ただし、糖尿病などで摂取エネルギーを控える場合は、かかりつけ医の指示を優先してください。

間食の目標カロリー値は100~200kcal

高齢者の間食を選ぶポイント

高齢者の間食を選ぶ際は、タンパク質やビタミン、カルシウムなど不足しやすい栄養素を補えるものが良いでしょう。

タンパク質やカルシウムを補う
  • フルーツヨーグルト
  • プロセスチーズ
  • チーズケーキ
  • プリン
  • アイスクリーム
  • カルシウム入りウエハース

乳製品や卵を使った間食は、タンパク質やカルシウムの補給源となります。喉ごしが良いものも多く、飲み込む力が弱くなっている人でも食べやすいのがポイントです。

ビタミンを補う
  • フルーツ
  • フルーツゼリー
  • フルーツジュース
  • れんこんチップス

ビタミンを補給するなら、主にフルーツを使った間食はいかがでしょうか。季節のフルーツのほか、市販のフルーツゼリーやジュースでもビタミン補給が可能です。

ジュースは果汁100%のものを選ぶと良いでしょう。ビタミンCなどが豊富なれんこんチップスもおすすめです。

食物繊維を補う
  • ドライフルーツ
  • さつま芋のお菓子(大学芋・スイートポテトなど)
  • ところてん
  • ポップコーン
  • 小豆のお菓子(ぜんざい・おはぎ・どら焼きなど)

食事量が少ないと食物繊維も不足するため、間食で補いましょう。ドライフルーツやさつま芋を使ったお菓子などは、おいしく食物繊維を摂取できます。

エネルギーを補給する
  • クッキー
  • カステラ
  • ようかん
  • ラムネ
  • 栄養補助食品(バータイプ・ゼリータイプ)

エネルギー量が足りていないと感じたら、油脂や砂糖が多めのクッキーやようかん、カステラなどをプラスすると良いでしょう。脳に素早くエネルギー補給をするなら、ラムネもおすすめです。

エネルギーの摂りすぎがどうしても心配な方は、1個あたりの栄養価がわかりやすい栄養補助食品の活用もおすすめです。栄養補助食品にはエネルギーのほか、タンパク質や各種ビタミン類などが配合されているので、不足しがちな栄養素をまとめて補えます。

新しいタイプの間食にも注目

間食でしっかりと栄養を補いたいのであれば、完全栄養食を利用してみてはいかがでしょうか。文字どおり必要な栄養素がまんべんなく配合されている食品なので、栄養が偏りがちな高齢者の食生活をサポートしてくれます。

完全栄養食にはさまざまなタイプがあるので、間食として利用するなら、クッキー、パン、プロテインのいずれかがおすすめです。

また、低糖質でありながらも食物繊維やビタミンB群が豊富な、オートミールを使った間食にも注目してみましょう。

オートミール自体はモサモサした食感で、高齢者にはやや食べづらいので、クッキーやビスケットなどお菓子に加工してあるものがおすすめです。

高齢者は食物繊維不足から、腸内環境が乱れていることが多いので、オートミールのお菓子でおいしく食物繊維を補いましょう。

主な間食のエネルギー量とチェック方法

不足しがちなエネルギーや栄養素を補えるとはいえ、間食の食べすぎは禁物です。お腹がいっぱいになって食事が摂れなくなるだけでなく、肥満につながる可能性もあります。

そこで、主な間食のエネルギー量と、簡単なエネルギーチェック方法を紹介します。まずは、市販されている商品のエネルギー量をまとめたので、参照してください。

商品別エネルギー量
品目 重量 エネルギー量
せんべい2枚 14g 48kcal
ヨーグルト1個 80g 73kcal
プリン1個 67g 89kcal
フルーツゼリー 160g 98kcal
バナナ1本 128g 110kcal
一口チョコレート4個 21g 120kcal
まんじゅう1個 48g 125kcal
カステラ1切れ 40g 130kcal
クッキー3枚 27g 141kcal
おしるこ (餅なし) 150g 183kcal
ドーナツ 1個 51g 192kcal
アイスクリーム140ml 182g 225kcal
ショートケーキ1切れ 120g 285kcal

エネルギー量チェックの方法

市販品を利用する場合は、パッケージに記載している栄養成分表示をチェックしましょう。主にチェックする項目は以下の通りです。

  • エネルギー
  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物(糖質+食物繊維)
  • 食塩相当量

そのほか、食品によって強調したい栄養素があれば記載されています。まずはエネルギー量が100~200kcal前後になっているか、確認してみてください。

そのうえで、タンパク質やカルシウム、鉄分など必要な栄養素が含まれているのか、チェックしてみましょう。

パッケージの成分表示を見ながら計算しよう

食が細くなりがちな高齢者でも、間食ならおいしく楽しみながら食べられるはずです。食品の成分表示をよく見て、適切な量と栄養素を補いましょう。

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