いいね!を押すと最新の介護ニュースを毎日お届け

施設数No.1老人ホーム検索サイト

入居相談センター(無料)9:00〜19:00年中無休
0120-370-915
第47回

無理な姿勢でパソコンと睨めっこ…。「肩こり」「首の痛み」「頭痛」「腰痛」は、猫背や首、肩で筋肉を支えている。ポイントはPC画面を見下ろす!?

最終更新日時 2018/07/13
#親の介護 #介護予防
このような猫背になって背中を丸めた姿勢で頭を支えるためには、首や肩、腰に大きな負担がかかります。首や肩、腰の筋肉が緊張している状態で頭を支え続けているので、「肩こり」「首の痛み」「頭痛」「腰痛」が起こりやすくなるのです。

こんにちは。REASON代表で、理学療法士でもあり、医療・介護ライターの中川恵子です。「介護の教科書」の連載では介護を楽に、そして楽しくなるようなアドバイスをしたいと思っています。

親の介護に必要な情報を、インターネットで検索しながらパソコンに向かっていると、肩がこったり、腰が痛くなったりして困っている方も多いのではないでしょうか?実は、パソコンをするときのその姿勢によって、知らず知らずのうちに肩や腰に負担をかけています。

「立っているよりも、座っているほうが楽」と思われる方もいるかと思いますが、長時間パソコンの前に座っていることは肩や腰にとても負担がかかる作業なのです。

今回は、デスク周りを整理して、肩こりや腰痛などを解消する3つのポイントをご紹介します。

人がものに合わせるのではなく、ものを人に合わせる

猫背の状態で頭を支えると…

人間の頭の重さは体重の約10%と言われています。体重50Kgの人であれば、約5Kgになります。頭を傾けて前かがみになればなるほど、さらに頭は重くなり、支える力が必要です。そのため、頭を前に傾けるにつれて、猫背が強くなり、骨盤は後ろに傾いて背中が丸くなってきます。このような猫背になって背中を丸めた姿勢で頭を支えるためには、首や肩、腰に大きな負担がかかります。首や肩、腰の筋肉が緊張している状態で頭を支え続けているので、「肩こり」「首の痛み」「頭痛」「腰痛」が起こりやすくなるのです。

では、どのような姿勢でパソコン作業をすれば良いのでしょうか?首や肩、腰への負担は、前かがみになっていない真っ直ぐな状態で背骨の上に頭が乗っていれば、減らすことができます。ただ、パソコン作業はどうしても前かがみの姿勢になりがちです。そのため、ディスプレイの高さなどを工夫することで、頭が背骨の上に乗った姿勢を保てるような環境を整えましょう。たとえば…

  • 椅子は、高さが調節できるものを選び、足裏全体が床に着くようにする
  • 腕は、デスクか椅子の肘かけで支える
  • 高さを調節できるデスクを選ぶ。デスクの高さの目安は、作業する姿勢で二の腕を垂直にして、肘を90度程度に曲げたとき、キーボードに自然に指が届くくらいにする

などがあります。このようにパソコンを使うときは、適切な姿勢で作業できるように椅子やデスクを人に合わせて選び、ディスプレイやキーボードの置き方を工夫するなど、ものを買い替えることも一つの方法です。しかし、それだとお金がかかるので、第47回目では、コストをかけずにデスク周りを整えて、デスクワークを楽にするポイントをご紹介します。

デスクワークを楽にする3つのポイント

ポイント1:パソコンは、体の正面に置くこと

パソコンを正面に置くためには、デスクの整理が必要です。①のように、デスクの上がたくさんの書類やもので溢れていると、パソコンを体の正面に置くことができなくなります。②は、整理整頓されており、必要なものやパソコンがすぐ使える状態なので、デスクワークがしやすくなるはずです。

デスク周りは整理整頓

そのためには、書類立てに収納し、デスク上に置くものは、今使っているものだけにしましょう。

ポイント2:ディスプレイの高さは、目線より少し下にすること

パソコンを体の正面に置いたら、次にディスプレイの高さを目線の少し下に調節します。パソコン作業では普段より眼を大きく見開いて疲れがちになります。ディスプレイをやや見下ろせる高さに調節しましょう。

パソコンは見下ろして作業

③のデスクトップ型パソコンは、ディスプレイの高さを調節しやすくなります。④のノート型パソコンは、どうしてもディスプレイの高さが低くなってしまいます。たとえば、⑤・⑥のようにノートパソコンスタンドを使用して、ディスプレイの高さを調節する方法があります。さらに、外付けキーボードを使用することで腕の負担を減らせます。

そして、画面までの距離は、少なくとも40cm以上は確保しましょう。

また老眼の方の場合、遠近両用眼鏡でパソコン作業をすると、画面にピントを合わせにくくなります。遠近両用の眼鏡では、画面を見るときにあごを上げて見え方を調節しなくてはならず、姿勢に負担がかかり肩こりの原因になります。肩こりや目の疲れ予防のためには、50cmくらい先にピントを合わせて作ったパソコン作業用の近用眼鏡を使うことをおすすめします。

ポイント3:デスクの下には、ものを置かないこと

デスク下の足元にものを置いていませんか?足元にものが置いてあると、机から体が離れ、前かがみで作業することにつながります。そして、足元のものや収納棚に邪魔され、足をパソコンのディスプレイの正面に向かうことができず、上体がねじられてしまいます。その体をねじられた姿勢を続けることが腰痛の原因となり、同じ姿勢をずっと続けていることで体への負担を増やします。

しかし、足元にものがなければ、椅子も自由に動かせるので、椅子の背もたれにもよりかかれます。足も自由に動かすこともできますし、体の向きも変えられます。前かがみの姿勢になりやすい、体をねじらないでパソコン作業をできるように、デスク下の足元を整理することでスペースを確保し、足とものがぶつからないようにしましょう。

デスクの周りを整理して負担の少ないデスクワークを!

毎日の暮らしの中で、体の正面にパソコンが置けなかったり、体をねじった姿勢でパソコン作業を続けたりと、介護が忙しいから、仕方がないからと体への負担を増やし続けているのはもったいないです。まずは、デスク周りを整理して、コストをかけずに健康を維持するために貯金をはじめましょう!

次回は、「デスクワークを楽にする10秒ポーズ」についてお話します。

関連記事

キーワードから記事を探す

#親の介護 #介護予防 #老人ホームへの入居 #介護保険サービス #看取り・終活 #高齢者の健康 #嚥下 #地域包括支援センター #介護食 #介護にかかるお金 #薬 #フレイル #仕事と介護の両立

デイサービスのリハビリ内容は?身体機能「麻痺の具合を改善」。生活動作「日常生活が送れるように」。利用するデイサービスを事前確認!

!
記事へのご要望
お待ちしてます


この記事へのご要望、
お聞かせください

みんなの介護は皆さまの声をもとに制作を行っています。
本記事について「この箇所をより詳しく知りたい」「こんな解説があればもっとわかりやすい」などのご意見を、ぜひお聞かせください。

年齢

ご要望を
受け付けました!

貴重なご意見を
ありがとうございました。

頂戴したご意見は今後のより良い記事づくりの
参考にさせていただきます!

【まずはLINE登録】
希望に合った施設をご紹介!