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第127回

デイサービスのレクで工作したものをしまいっぱなしではもったいない!見て元気になれる飾り方のコツを紹介

最終更新日時 2020/02/03
#介護予防
こんにちは。REASON代表で、かつ理学療法士、医療・介護ライターでもある、中川恵子です。「介護の教科書」の連載では介護を楽に、そして楽しくなるようなアドバイスをしたいと思っております。デイサービスを利用するようになると、カレンダーや絵画、小物入れなどの作品をつくるようになり、どんどん増えていきます。そんな愛着のあるものを、しまったままにせず飾ってみませんか?今回、デイサービスでつくった作品や、思い出のものの飾り方のポイントをご紹介いたします。

こんにちは。REASON代表で、かつ理学療法士、医療・介護ライターでもある、中川恵子です。

「介護の教科書」の連載では介護を楽に、そして楽しくなるようなアドバイスをしたいと思っております。

デイサービスを利用するようになると、カレンダーや絵画、小物入れなどの作品をつくるようになり、どんどん増えていきます。

せっかくつくっても、作品を飾る場所がない、飾り方がわからないなどの理由により、そのまま捨ててしまったり、段ボールにしまいっぱなしになったりしている方もいるのではないでしょうか。

せっかくつくった作品なのにもったいないですね。

また、家族での思い出に関係するものも、捨てられずにたくさんとってあると思います。

そんな愛着のあるものを、しまったままにせず飾ってみませんか?

今回、デイサービスでつくった作品や、思い出のものの飾り方のポイントをご紹介いたします。

こちらについて、理学療法士やインテリアコーディネータとしてご活躍されている、株式会社リハブインテリアズの代表取締役の池田由里子先生にお聞きしました。

「インテリアリハビリテーションⓇ」とは?

私が理学療法士として学んで実践してきたリハビリテーションの概念をインテリアデザイン、環境づくりに応用させ、体系化したものが「インテリアリハビリテーションⓇ」 です。

この「インテリアリハビリテーションⓇ」には、ふたつの意味があります。

そのひとつ目の意味「インテリア“の”リハビリテーション」としては、模様替えなど環境改善への取り組み、リフォーム(新築)工事などにおけるコンサルティング、デザイン、職員向けの研修などを行っています。

その結果、場から癒しや励ましを得て、人々が元気でより前向きになること、すなわちふたつ目の意味「インテリア“で”リハビリテーション」されることを目指しているのです。

例えば、思い出や愛着のある品、デイサービスなどでつくった作品、家族の写真、お花や植物などを部屋に飾ります。

それによって、見た目を美しくするだけでなく、安心や懐かしさを感じさせるなど、精神的にも心地良い環境をつくることにつなげられます。

さらに、飾っている写真や思い出の品、作品制作時のエピソードを語りあうことで、行動意欲を引き出したり、認知症の進行を遅らせる回想法(※)の効果も期待したりできるでしょう。

※回想法…写真やものを見て会話しながら、過去のことを振り返ってもらうことによって、気持ちを落ち着かせたりコミュニケーションを活性化させたりする手法。

このように、思い出や愛着のあるものを部屋に飾ることで、暮らしに彩りを与え、安心感や癒しなどを演出できます。

電灯と椅子、花瓶と、笑顔の高齢女性

作品を飾るときの3つのポイント

飾るコーナーをつくる

日中長くいる場所、いつも座る椅子、臥床中の方がベッドから見てふっと目をやる場所に、愛着のあるものや懐かしいものを飾るコーナーをつくってはいかがでしょうか。

立って見るとき、座って見るとき、寝て見るときの目線の高さを考慮して、飾る高さ、場所を決めましょう。

シンメトリーで飾る

効果的な飾り方に、シンメトリーがあります。

シンメトリーとは、同じアイテムを左右対称に飾る方法です。

奥行きがなくても幅のある場所に飾ることに向いていて、平面的で整った美しさを演出できます。

縦と横を揃えると、左右対称になります。

以下の写真は、シンメトリー形式で実際に飾ってみたものです。

赤い色の掛け軸と、左右に置かれた赤い置物

玄関に、家族との思い出がある帯をタペストリーとして飾り、左右対称の位置にインテリア小物を置いています。

玄関を彩るアクセントカラーは華やかなイメージの赤、小物も同色で統一感を出し、お客様を明るくお迎えする演出に一役買っています。

額縁や台紙で、作品に彩りを与える

デイサービスでつくった、A4サイズの塗り絵やカレンダー。

100円ショップで購入できる額装や、A4サイズよりひと回り大きな台紙、色画用紙を下にはると、額縁のような効果があります。

以下の写真は、このやり方で作品を飾ったものです。

壁に飾られた、額ぶちに入った3枚の絵

ちなみに、上の写真では、絵と家具の配置がシンメトリーでもあります。

このように、ちょっとした工夫で見栄えが良くなります。

母の暮らし替え~思い出や愛着のあるモノで生活に彩りと安心を~

私の母は、5年前に40年過ごした一軒家から小さなマンションに住まいを移して、現在一人暮らしをしています。

家具や調度品は新しいものを少しだけ取り入れ、基本は以前の家で使っていたものをうまく活用し、慣れ親しんできた思い出のものに囲まれながら、暮らしてしています。

ときどき訪ねると、以前の実家の雰囲気と似ているので、とても懐かしい気持ちになれます。

ソファーや瀬戸物、テレビが配置された部屋

リビングルームは、ソファーだけ新調。

残りの家具はすべて以前から使用していたものです。

床の間に飾っていた掛け軸、玄関に置かれていた壺、飾り棚のランプなど、昔の実家ではバラバラに配置されていたものが、今は同じ場所に置かれていても、違和感がありません。

思い出深い食器などは、テレビ台として使用しているキャビネットに飾ってあり、いつも見える場所にあります

幸せな思い出とともにあるものがいつも目につく場所にあるのは、心豊かで幸せな暮らし方だと感じます。

最後に一言

飾り方のポイントは参考になりましたでしょうか?

頑張ってつくった作品や家族との思い出のものをしまったままにせず、飾りながら楽しみましょう。

思い出や愛着のある品、デイサービスでつくった作品、家族の写真、お花などを部屋に飾ると、安心感や懐かしい印象をもたらします。

そのことによって、より暮らしを楽しく、前向きな気分にさせる可能性を秘めています。

池田由里子先生の共著本「リハビリテーション×ライフ ~暮らしのリノベーション・住宅改修と住環境整備 7つの新常識~」にも、ヒントがたくさん紹介されています。

こちらもぜひ参考にしてください。

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杉浦 良介
リハコネ 【訪問リハビリ】 代表
2023/03/27

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