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第254回

高齢者の「聞き間違い」が引き起こすリスクとは? 加齢性難聴の予防に「補聴器」の活用を

最終更新日時 2023/04/04
#介護予防 #高齢者の健康
目 次

年齢を重ねると「聞き間違い」の回数が自然と増えてコミュニケーションが減少することがあります。

そして、コミュニケーションが減ると「認知症」や「プレフレイル」の発症につながりやすいといわれており、聞き間違いが頻繁に起こっている状態であれば、対策を講じることが大切になります。

この記事では、誰でも発症しやすい「加齢性難聴」と「補聴器」を使用しての認知症やプレフレイルの予防について紹介いたします。

加齢性難聴について

私たちが毎日生活する中で大切なことは、他の人とコミュニケーションを取ることです。コミュニケーションを取るには相手の言葉を聞くことが必要になりますが、年齢を重ねると自然と聴力が衰えます。

「会議中、相手の言葉を聞き返すことが増えた」「電話の内容が聞き取りにくくなった」などと感じる方もいるのではないでしょうか。

こうした難聴は誰でも発症しやすい「加齢性難聴」とも呼ばれ、50~60歳では5~10人に1人、65歳を過ぎると3人に1人、75歳を過ぎると約7割が発症しているという報告もあります。

画像提供:adobe stock

加齢性難聴は、内耳や脳の神経細胞が減少することで音が正確に把握できなくなり、特に高音域の音が聞こえにくくなります。具体的な症状としては、女性の声や子どもの声が聞き取りにくくなる、ドアのチャイム音に気づきにくくなる、電話での会話が聞きづらくなることが挙げられます。

加齢性難聴は「歳のせい」と軽く考えられがちですが、外出時は交通事故のリスクが高まったり、災害時に緊急避難放送を聞き逃すことも考えられ、時に重大な結果を招くことがあります。

こうしたリスクは日常生活のさまざまな場面で不利益を生じますが、特に問題となるのは、会話やコミュニケーションの減少です。

何度も聞き返すのが面倒くさくなり、自然と自分の殻にこもりがちになります。さらに自信がなくなって、人とのコミュニケーションを避けるようになると、認知症やプレフレイルなどを引き起こす原因にもなるのです。

補聴器による認知症やプレフレイルの軽減について

難聴による認知症リスクを軽減するために活用したいのが補聴器です。会話がスムーズになると、ストレスが減るだけでなく、社会参加の機会を増やすなどの効果が期待できます。

具体的なメリットは次の通りです。

  • 聴力改善
  • コミュニケーションの改善
  • 事故などのリスク軽減
  • 認知症予防
  • プレフレイル予防

補聴器を使用する際のポイントについて紹介いたします。

  • 耳の形状や聴力の状態に合わせて調整する
  • 毎日の使用や耳垢などで汚れがたまりやすいですので定期的な清掃やメンテナンスを行う
  • 騒がしい場所やいろいろな音が多い場所、湿気の多い場所での使用はなるべく避ける(補聴器の性能に悪影響を及ぼし、故障や劣化を引き起こす場合があります)
  • 補聴器のタイプによっては、効果や使い方が異なるため、医師などと相談して自分に合ったタイプを選ぶ
  • 使用しても言葉や音が聞こえづらかったら耳鼻科の受診や専門業者に相談する

加齢性難聴で補聴器の使用を考えられている方は、まずは耳鼻咽喉科などの医療機関を受診し、自分に合った適切な補聴器を選びましょう。

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