介護保険制度において重要な役割を担うケアマネジャーには、さまざまな仕事があります。その中の一つがサービス担当者会議を開催することで、今回は、先日その会議に介護保険外サービスの一事業所として、出席した立場から当日の様子をお話します。
サービス担当者会議とは?
最初にサービス担当者会議について解説いたします。ケアマネジャーは事前に自身が担当する方や家族(以下:本人等)に対して、まずどのような生活を送りたいかを尋ねます。
そのうえで、必要と思われるサービスの内容や提供する事業所、曜日や時間帯などを提案し、ケアプランと呼ばれる書面の原案を作成します。そして、担当する本人等はもちろん、書面に記入のある事業所の担当者が集まって話をします。それがサービス担当者会議です。
ケアマネジャーが司会進行役となり、原則として本人の自宅で行われます。出席できない事業所に対しては、書面により意見を求めることとなっています。
この会議は、はじめてサービスを開始するときだけ行われるわけではありません。サービスが追加となったときや、要介護度の変更、有効期間が変更になったときなども開催することとなっています。

サービス担当者会議で話されるテーマと意義
次に、その会議で具体的に話されるテーマについて解説いたします。サービスがはじまる際の会議では、自己紹介に始まり、事業所の紹介、そしてケアプランの原案を確認していく流れとなっています。そして、何回目かの開催になると、各サービスの提供中の様子を報告することが中心となります。
ケアマネジャーは、それらの話をまとめ、本人等に確認していきながら了承を得たり、必要に応じて修正をしたりして、正式なケアプランをつくり上げていくのです。
先日、私はその会議に出席しました。参加者はケアマネジャー、本人、後見人、訪問介護や通所介護の担当者、さらには福祉用具を提供する各事業所の担当者と、私でした。
今回は先に書いた開催が必要となる時期ではありませんでした。コロナ禍もあって、昨年から集まるべき時期に集まることができなかったことから、少し落ち着いた時期を見計らって開催されたのです。
お互いのサービス内容の確認と、提供時の様子を情報共有する目的で、ケアマネジャーが主催しました。出席することで、良くも悪くも私の事業所が対応しているときとは違う一面を知ることができるので、興味深い内容でした。また、具体的な対応方法を聞くことによって、次に当事業所を利用されるときの参考にしています。
何より参加することで、利用者を支えるチームの一員になれていることを実感します。開業当初、私がチラシを持っていくと介護保険外サービスというだけで、あからさまに奇異な目で見るケアマネジャーも少なからずいました。それを思うと、サービス担当者会議の参加に声をかけていただくことも多くなり、次第に介護保険外サービスも一人の人を支えるうえでの必要なサービスとして、少しは認められてきたのかと思います。
